報道資料:~「パイオニア 2005 ビジョン」を策定~本年10月より全世界で新コーポレートロゴを導入

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Pioneer
1998年 8月 24日
パイオニア株式会社

~「パイオニア 2005 ビジョン」を策定~
本年10月より全世界で新コーポレートロゴを導入

当社は1996年秋より、21世紀の大競争時代に向けた構造改革の一環として、CI(コーポレートアイデンティティ)活動を推進してまいりました。この度、その核となる「パイオニア2005ビジョン」を策定致しましたので、その概要を発表いたします。

またこのビジョン実現のためには、従来の延長ではなく、様々な変革を進めねばなりません。その新生パイオニアへの「変革」を社内外に発信していくシンボルとして、本年の10月1日より、新コーポレートロゴを全世界に導入致します。

【 「パイオニア 2005 ビジョン」の概要 】

1 ) 企業理念 「より多くの人と、感動を」

創業者 松本 望の創業の精神である「より多くの人に、より良い音を」の想いを踏襲し、今後、より一層多くのお客様と様々な感動を分かち合うことを、企業としての存在価値と致します。

2 ) CS経営の推進

企業理念を永続的に実現するため、経営の柱を「顧客満足(CS)」とします。顧客の概念を広げ、株主、取引先、協力会社、従業員そして自然環境や社会もお客様との観点からすべての活動を見直します。
推進組識「CS経営推進室」を中心に、お客様相談センターの改革などの、その活動を開始しました。

3 ) 事業ビジョン

当社は、1975年に光学式ビデオディスクの研究開発をスタートして以来、今日のデジタル光技術の最先端に至るまで、たゆまぬ研究開発の実績を積み重ねてまいりました。
また、映像技術の一分野でありますディスプレイに関しましても、次世代ディスプレイと期待されます、プラズマディスプレイならびに有機ELといった、ディバイスの開発にもその独自性を世に問いつつあります。
更には、ネットワークの広がる時代の流れにあわせ、CATV、デジタル衛星放送、そして通信技術につきましても、研究開発とビジネスへの展開を拡大しつつあります。
このような先端開発技術に支えられましたキーディバイス、キーコンポーネントを核として、21世紀に向けた新しいエンタテインメントを創造する企業を目指すべく、以下のようなビジョンを掲げ、「新しいパイオニア」を創造致します。

  1. DVD事業において世界NO.1の企業を目指します
    当社はDVDのパテントホルダーの使命として、ワールドワイドな普及に全力をあげます。DVD-VIDEO、DVD-ROM、DVD-AUDIO、DVD-R、DVD-RWなど、次世代大 容量記録メディアを、事業の柱とします。そのため、レーザーピックアップの技術開発、生産技術の強化をはじめ、コスト競争力、商品開発力強化に注力すると共に、当社のあらゆる事業領域を活用し、全世界での多面的展開と、部品・完成品のOEM事業をも、積極的に推進します。
  2. 次世代ディスプレイのPDP、有機ELの事業基盤確立を目指します
    今後3年間で基本性能の向上とコストダウンに努め、既存分野の用途開発に注力すると共に、OEM、部品事業も強化します。その推進体制としてPDPについては5月16日付で、DPC(ディスプレイ・プロダクツ・カンパニー)を設立いたしました。PDPでは、プロジェクションTVで獲得したマーケット資産を有効に活用し、業務用、家庭用ともに生産、販売の拡大を図ります。また国内の導入につづき今年秋以降、欧米及びアジアに、順次導入する計画です。
    有機ELにつきましては、早期にフルカラーを実現し、カーエレクトロニクス分野や携帯端末用など小型ディスプレイ分野の地位を獲得します。また、高性能電子放出素「HEED」の実用化に向けて、研究開発を強化します。
  3. スタンドアローン中心の事業からネットワーク対応の事業へ領域を拡大します
    時代の潮流でありますネットワーク化に対応することは不可欠です。これまでに培ったCATV関連、デジタル衛星放送関連、そして通信カラオケなどの各事業の強化、さらにはITS(高度道路交通情報システム)を視野にいれたカーナビゲーションのネットワーク対応を進め、新しいニーズを創造していきます。
    最近の活動として、通信カラオケスーパーBeMAX'Sの導入、既報の米タイム・ワーナー・ケーブル社からのCATV 端末の受注、またカナルプルス社(仏)からの、デジタル衛星放送受信機の受注など、順調に推移しております。
  4. 従来のアッセンブリー型事業形態に加え、キーディバイス&キーテクノロジー型事業形態へと拡大します
    デジタル光ディスク、次世代ディスプレイ、またスピーカー関連を核とするキーディバイスと、その生産技術とをもって、他社との提携、コラボレーションを進め、限られた資源のなかでの事業領域の拡大や融合を進めます。具体的には、DVD、PDPなどの部品、完成品のOEM供給、さらに、カーナビゲーションのOEMや有機ELの部品事業を積極的に推進し、「2005ビジョン」実現の一翼を担います。
  5. 売上目標
2005年(当社決算期 60期 ) 連結売上げ 1兆2,000億円
連結税引利益 550億円
連結ROE 10 %

4 ) 新コーポレートロゴの導入

新コーポレートロゴ

上記内容を骨子とする「2005ビジョン」の実現を確かなものとするため、また、新市場創造のための、マーケティング「変革」のシンボルとして、昭和44年以来、30年間使用してきました社名のロゴを変更致します 。正式な新ロゴの採用は10月1日以降の新製品発売から対応していきます。

新しいロゴは全体的にソフトなフォルムの中にも、エッジの効いた書体を採用し、常に新しいエンタテインメントを模索するやわらかな発想と組織、アクティブにチャレンジするマインドを表現しました。
またコーポレートカラーも「挑戦」「革新」「情熱」といった積極性を強くアピールする赤系に変更、さらにその中でも知的で品位を感じるボルドーレッド(今後はパイオニアレッドと呼びます)を採用しました。

当社のブランドコンセプトである「楽しさが発見できるブランド パイオニア」に、 新たな息吹を注ぎ、多くのお客様に満足してい頂くため、どの事業分野においても「楽しさの発見」を約束します。パイオニアらしい「楽しさ」とは、今までとは「一味違う楽しさ(Different)」、「新しい楽しさ(New)」、「より進んだ、より高度な楽しさ(Advanced)」を「楽しさDNA」とし、指針とします。

最後に

 当社は、今年で創業60周年を迎え、創業の企業理念を踏まえつつ、新しい時代を先取りする、次なるパイオニアを目指します。今までのにない楽しさに満ちた感動を、一人でも多くのお客様と共有できる活動を、全社員が一丸となって実行することと考え、新しいロゴにその決意を込めました。ご理解とご支援をお願い致します。

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