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有機ELディスプレイは、有機化合物を利用した自発光型の新世代ディスプレイです。従来のディスプレイと比較して、高コントラスト、広視野角、高速応答、薄型軽量など、優れた特徴をもったディスプレイとして注目されています。
●有機ELの動作原理
有機EL素子は有機薄膜を陽極と陰極で挟みこんだ簡単な構造です。この有機EL素子に直流電圧を印加すると陽極から正孔(ホール)が、陰極から電子が注入され有機薄膜中で正孔と電子の結合が起こりエネルギーを発生します。このときに発生したエネルギーが有機材料を励起し、励起状態から基底状態に戻るときに発光現象が起こります。有機物の多くは絶縁体であり電流を流しにくいため、0.1μm程度の薄膜にする必要があります。
●有機ELの素子構造
有機EL素子の典型的な構造はガラス基板の上に陽極(透明電極)、ホール注入層、ホール輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、陰極(金属電極)が積層されています。各層はガラス基板上に真空蒸着技術により積層して作り上げていきます。有機物は酸素や水分に弱いためガラス基板上に素子を作りこんだあと封止部材(缶・ガラスなど)によって密閉保護します。