Pioneer
2011年 6月 7日
パイオニア株式会社
~AirPlay※1など充実したネットワーク機能と高音質・高画質技術を搭載~7.2chハイクオリティ AVマルチチャンネルアンプ「VSA-LX55」を発売
商品名 | 型番 | 希望小売価格(税込) | 発売時期 |
AVマルチチャンネルアンプ | VSA-LX55 | 150,000円 | 7月中旬 |
【企画意図】
パイオニアは、Apple社のAirPlay対応やDLNA1.5準拠など充実したネットワーク機能と、高音質・高画質技術を搭載したAVマルチチャンネルアンプ「VSA-LX55」を発売します。
近年、音楽や映像の楽しみ方の多様化とともに、PC/Macなどに収めたさまざまな形式の音楽ファイルや映像ファイルを、AV機器で本格的に楽しみたい、というニーズが高まっています。また、デジタル放送やブルーレイディスク(BD)ソフトなど、高画質な映像とマルチチャンネル音声信号の入ったコンテンツが充実してきており、自宅でホームシアターを楽しむ方が増えています。
このたび発売する「VSA-LX55」は、構成部品や回路設計など細部にまでこだわった設計により、高音質・高出力を実現したほか、画質自動調整機能やさまざまな音場設定機能の搭載により、本格的なサラウンドを楽しむことができます。また、多様な機器とネットワーク接続することで、AirPlay対応をはじめ、さまざまなフォーマットの音楽ファイルを再生することができます。さらに、配線やセッティングなどを分かりやすく案内する「AVナビゲーター」を搭載するなど、多機能でありながら簡単・快適な操作を実現しています。
【主な特長】
1)高音質・高出力を追求した「アドバンスド ダイレクト エナジー デザイン」思想に基づく設計
高音質・高出力という、AVアンプとしての高い基本性能を実現するために、部品や回路設計、筐体の構造など、細部にまでこだわりました。
- アース電位を安定させる「クリーングランド構造」を強化した「アドバンスド クリーングランド構造」により、更なるノイズ低減を実現。すべての回路のグランド(基準)となるリアパネルの鋼板の厚みを増し※2、電気抵抗を下げることで、入力音声/映像に忠実な信号出力を実現しました。
- 新設計の低重心化・高剛性構造による制振性の向上※2により、高音質再生を実現しました。
- アナログ回路用電源とデジタル回路用電源を独立させて相互の影響を排除する「アドバンスド インディペンデント パワーサプライ」の採用により、アナログ回路へノイズの少ないクリアな電流を供給し、高音質再生を実現。
- アンプ出力のかなめとなる、パイオニアオリジナルの「位相補償コイル」を自社開発・生産するなど、1つ1つこだわったパーツを採用。
- 全チャンネルに高性能「192 kHz/24 bit D/Aコンバーター」を採用することで、高音質再生を実現。
- HDMI®接続を含むすべての入力信号に対し、ジッター特性や位相ノイズを抑える「ジッターリダクションプラス回路」を搭載。
2) 高音質再生を実現するさまざまな機能を搭載
- 上位機種※3に搭載している「フルバンド・フェイズコントロール」機能※4を本機にも搭載。アンプから再生された音声をスピーカーで帯域分割する際に発生する時間的なズレ(群遅延)や、チャンネル間で異なる位相特性を、AVアンプ側で測定・補正することで、正確なマルチチャンネル再生を実現します。
- 新開発「フェイズコントロールプラス」機能を搭載。コンテンツに収録されている低域効果音(LFE)のズレをAVアンプ側で補正し、音質バランスを改善します。
- 理想的な音場を自動で設定する、当社独自の3次元自動音場補正システム「Advanced MCACC※5」機能を搭載。
- CDはもちろん、DVD/BDのマルチチャンネル再生においても、HDMI®でのジッターレス伝送を実現する当社独自の「PQLS ビットストリーム」機能を搭載※6。
- 音楽信号の転送レートとフォーマットを自動的に解析し、インターネットラジオをはじめとする128kbps以下の低い転送レートの圧縮音声を高音質で再生する新開発の「オートサウンドレトリバー」機能を搭載。
- Bluetooth®無線技術搭載機器からワイヤレス伝送された音声の音質を補正し、ノイズ除去を行う「S.R AIR(サウンドレトリバーエアー)」機能を搭載。
3) 高画質再生を実現するさまざまな機能を搭載
- 「Advanced MCACC」によって計測された視聴距離をもとに、画質の色調やコントラスト、ディテール感などを、接続するディスプレイの特性に合わせて自動的に調整する新開発の「アドバンスド ビデオアジャスト」機能を搭載。
- 外部再生機器から入力されたネットワーク経由のストリーミングコンテンツをはじめとした、転送レートの低い映像再生時に発生するブロックノイズやモスキートノイズを低減する新開発の「ストリームスムーサー」機能を搭載。
- ハイビジョン映像の再生時に発生するノイズを低減する「トリプルHDノイズリダクションシステム」を搭載。
- フィルムの「1秒間24フレーム映像」の質感を忠実に再現する「P.C.24p (Precise Conversion for 24p)」を搭載し、市販のDVDディスクだけでなく録画したディスクも1080/24p出力が可能。
- 高性能デジタルビデオコンバーターを搭載。アナログ入力のHDMI®出力だけでなく、SD画質の信号を1080pまでアップスケーリングおよびI/P変換が可能。
4) 独自のバーチャル音場機能と音響解析技術により、迫力のホームシアターを実現
- 3Dコンテンツの奥行き感を再現する当社独自の新音場機能「バーチャルデプス」を搭載※7。仮想ハイトスピーカーにより縦方向の立体感を実現する「バーチャルハイト」機能と、仮想サラウンドバックスピーカーにより前後の移動感や奥行き感を向上する「バーチャルサラウンドバック」機能とあわせると、実際に接続している5.2chスピーカーで、最大で11.2chの仮想音場が実現可能です。これら3つのバーチャル機能に、さらに「ワイドサラウンド」機能を重ねることにより、最大で13.2chの仮想音場を楽しむことができます。
- コンテンツの音声をリアルタイムに解析することにより、シアターの3大要素である「ダイアログ(台詞・ボーカル)・重低音・サラウンド感」のバランスをどのような音量でも自動調整する「オプティマム サラウンド」モードを搭載。これにより、大音量で再生する映画館の環境に合わせてサウンドチューニングされているコンテンツを、自宅のホームシアターでも理想的なバランスで楽しむことができます。
5) iPod/iPhone/iPadをはじめ、多様な機器とのネットワーク接続が可能
<ネットワーク関連>
- ネットワーク経由で、iPod/iPhone/iPadやPC/Mac内のiTunesライブラリー※8の音楽コンテンツを再生可能なAirPlayに対応。
- FLAC 192 kHz/24 bitや、WAV 192 kHz/24 bitをはじめとした、高音質ファイルフォーマットの再生に対応。
- DLNA1.5に準拠した「Home Media Gallery」機能を搭載。有線、無線LAN※9どちらのネットワーク経由でも、音楽ファイルの再生やインターネットラジオなどを楽しむことができます。
- Windows®7搭載PCに対応。
- インターネットラジオ「vTuner」に対応※10。
<iPod/iPhone/iPad関連>
- 「Made for iPad」プログラムに対応 (2.1A 充電対応)。
- iPod/iPhone/iPadをダイレクトに接続してデジタル伝送が可能なUSB接続に対応。(専用ケーブルを同梱)※11
- AVアンプをiPod touch/iPhone/iPadから直感的にコントロールできる※12専用アプリケーション「iControlAV2」「iControlAV2 for iPad」に対応。
- iPod touch/iPhone/iPadを最大4台まで※13ワイヤレス接続※14し、お互いに好きな曲を選択、共通のプレイリストを作成し再生ができる専用アプリケーション「Air Jam」に対応。
6) AVアンプを簡単・快適に使いこなせる「AVナビゲーター」機能を搭載
- AV アンプの設定や操作を分かりやすくサポートする「AVナビゲーター」機能を搭載。
- 同梱のソフトをPC※15にインストールすれば、本機の接続や音場補正など初期設定の手順をPC 画面上で確認できる「接続ナビ」によりスムーズな設定が可能。
- ネットワーク接続したPC 上で取扱説明書の各機能を選択すると、本機の該当機能が連動して立ち上がる「取説連動」を実現。リモコンや本体を操作すると、取扱説明書の該当ページが開く逆連動にも対応。
- 「Advanced MCACC」や「フルバンド・フェイズコントロール」測定データを、PC上に3Dグラフで表示可能。
7) 環境に配慮した省エネ機能を搭載
- 無信号・無操作状態が設定時間(15分、30分、60分)まで続くと自動で電源をオフする「自動電源オフ」機能を搭載。
- 省電力HDMI®スタンバイスルーに対応。
- 待機時消費電力0.1 W(HDMI®によるコントロール:OFF時)を実現。
8) その他の特長
- THXの最新規格「THX Select2 Plus」に準拠。
- 「ドルビー TrueHD」、「DTS-HD マスターオーディオ」に対応した高性能デコーダーを搭載。
- 9chスピーカー端子、9.2chプリアウト端子搭載。
- 16のリスニングモード※16を選択可能な「アドバンスドサラウンドモード」。
- 3D映像伝送※17やオーディオリターンチャンネル(ARC)機能など、最新のHDMI®規格に対応した端子を、フロントも含めた入力7系統と2WAYシアターも可能な出力2系統搭載(同時出力可能)。
- HDMI®によるコントロール機能で、他社※18のテレビなどとの連動動作ができるマルチリンク対応。
- 高品位GUIにより、優れた操作性を実現。
- 各コンテンツからの出力音量に差がある場合や、夜間など小音量時の再生時に自動で出力レベルを調整する「ALC (オート・レベル・コントロール) for マルチ」機能を搭載。
【主な仕様】
■オーディオ特性 |
定格出力 (20 Hz~20 kHz、0.08%、8 Ω、2 ch駆動時) | フロント: 110 W+110 W センター: 110 W サラウンド: 110 W+110 W サラウンドバック(またはフロントハイト/フロントワイド):110 W+110 W |
実用最大出力 (JEITA、6 Ω、1 ch駆動時) | フロント: 190 W/ch センター: 190 W/ch サラウンド: 190 W/ch サラウンドバック(またはフロントハイト/フロントワイド):190 W/ch |
周波数特性 | 5 Hz~100 kHz (+0 dB~-3 dB) |
ライン入力S/N比 | 103 dB |
■HDMI端子 | 7 入力(リア:6、フロント:1)/ 2 出力 |
■音声入力端子 |
デジタル | 光 3 系統、 同軸 2 系統 |
アナログ(オーディオ) | 1 系統 |
アナログ(AV系) | 4 系統 |
■映像入力端子 |
コンポジット | 4 系統 |
コンポーネント | 2 系統 |
■音声出力端子 |
プリアウト | 7.2 ch (端子数9.2 ch、サラウンドバック⇔フロントハイト/フロントワイド選択) |
デジタル | 光 1 系統 |
アナログ(AV系) | 1 系統 |
マルチゾーン用 | 2 系統(Zone 2用:1 / Zone 3用:1) |
■映像出力端子 |
コンポジット | 1 系統(モニター出力) |
コンポーネント | 1 系統(モニター出力) |
マルチゾーン用 | 1 系統 (Zone 2用) |
■その他端子 |
USB入力端子 | フロント 1 系統(iPod/iPhone/iPad Digital入力対応) (+iPod/iPhone/iPad専用コンポジット動画入力) |
IR入出力 | 2 入力/ 1 出力 |
SR入出力 | 1 入力/ 1 出力 |
12 Vトリガー出力 | 2 系統 |
RS-232C端子 | 1 系統 |
ADAPTER PORT(Bluetooth®対応) | 1 入力 |
LAN端子(10BASE-T/100BASE-TX) | 1 系統 |
■その他 |
外形寸法 (W)×(H)×(D) | 435 mm × 185 mm × 441 mm |
本体質量 | 14.0 kg |
消費電力 | 360 W |
待機時消費電力 | 0.1 W (HDMI®によるコントロールOFF時) |