平成21年度 音楽鑑賞教育振興
助成研究発表会報告
研究主題「子どもが音楽のよさを感じ取り、豊かに聴き合う音楽科学習」副主題 一人一人の思いや願いを生かし、はぐくむ鑑賞指導の工夫 |
| 日時 | 平成21年10月6日(火) 9:00 〜 16:30 |
|---|---|
| 会場 | 福岡県北九州市立日明小学校 |
| 主催 | 福岡県北九州市立日明小学校 |
| 後援 | 北九州市教委員会、財団法人音楽鑑賞教育振興会 |
研究成果については、「音楽教育研究報告 第26号」(平成22年7月発行)をご覧ください。
10月6日、福岡県北九州市立日明小学校による助成研究発表会が開催されました。
この研究は、平成19年度論文作文募集「研究助成の部」に入選した同校の倉本京子教諭の論文の主旨に沿って、
その後2年間の研究期間において、学校一丸となって取り組まれた成果を発表したものです。
音楽専科の配置のない中で、学級担任全員が研究授業と研究協議を通して研究を進めることにより、
教師が変わり、子どもたちが変わり、学校全体が変わったという成果が発表されました。
時程 |

発表内容 |
- ・公開授業
-
学年 題 材 指導者 1年 「ようすを おもい うかべよう」 小松 智和子 3年 「ふしのとくちょうを かんじとろう」 大江 順子 6年 「世界の音楽に親しもう」 遠山 令子
- 1年 題材「ようすを おもい うかべよう」
- 本時のねらい:「『おどるこねこ』の曲に合わせて身体表現をする活動を通して、曲想の変化に気付き、こねこの様子を想像しながら楽しんで聴くことができるようにする。」(全8時間扱いの1時間目)
教材:「おどるこねこ」(アンダソン作曲)
疑声音、拍子、速さなどから曲想の変化に気付かせ、様子を想像しながら楽しんで音楽を聴くことができるようにする学習。 - 3年 題材「ふしのとくちょうを かんじとろう」
- 本時のねらい:「『そりあそび』の曲に合わせ、身体表現する活動を通して、旋律の流れの違いを聴き取ることができるようにする。」(全11時間扱いの6時間目)
教材:「そりあそび」(モーツァルト)
「はずんだ感じ」と「なめらかな感じ」の旋律の違いを、図形楽譜や身体表現を通して気付くようにする学習。 - 6年 題材「世界の音楽に親しもう」
- 本時のねらい:「アフリカの太鼓の演奏を聴いたり、アフリカの太鼓を演奏したりすることによって、アフリカの太鼓の雰囲気を感じ取ることができるようにする。」(全8時間扱いの7時間目)
教材:アフリカのトーキングドラムの演奏
太鼓の音色やリズムに気を付けながらゲストティーチャーの演奏を聴き、さらに、演奏の仕方の違いによって太鼓が表している思いの違いにも気付いて聴くことができるようにする学習。 - ・研究発表
- 研究主題「子どもが音楽のよさを感じ取り、豊かに聴き合う音楽科学習」を実現するために、
- @表現と鑑賞の関連を図った学習展開の工夫
- A聴き取る力を育てるための手だての工夫
- B楽曲から感じ取ったことを言葉で伝え合う活動の工夫
- C互いに表現を聴き合う活動の工夫
@では、学習過程において、「出会う・学習の見通しを持つ・観点に沿って聴く・聴き取ったよさを交流する・聴き深める・次の活動への意欲を持つ」の視点を明確にすること、題材全体での鑑賞学習の位置づけを明確にすることの重要性が報告されました。
Aでは、聴き取る音楽の内容とそれをどのように聴かせるかの手だての工夫について実践を通した報告がなされました。
B、Cについても、それぞれの工夫とその効果についてが報告されました。 - ・指導講評 諸藤貴子 (北九州市教育委員会指導主事)
- 全校をあげて取り組んだ音楽科授業の本研究は、最初は活発ではなかった研究授業とその協議が、日ごとに活発になり、全教員が進んで研究授業などを行っていった先生方の力の結集である。学級担任として音楽の授業を実践している全国の先生方へのエールとなる研究である、ということが話されました。
- ・講演 金本正武 (千葉大学教授、音楽鑑賞教育振興会 評議員)
- 「教育改革と音楽、そして音楽鑑賞教育の使命」と題して、2年間の本研究の成果、本日の研究発表・授業について、新学習指導要領の目指しているのもの、について話されました。
▲ ページ先頭へ
