第43回 音楽鑑賞教育振興 論文・作文募集

研究助成の部 審査のポイント



審査員の先生方は、次の3つの観点で、応募された研究(調査実施)計画を読み審査します。参考にしてください。

  • 学校における音楽鑑賞指導の実践を推進していくための研究計画や、研究に関わる調査の実施計画である。
  • 研究(調査実施)内容の方向性が、財団の研究に合致する。
    ※財団の研究の方向性と合致するものの例として、テーマ副文に挙げられている「新学習指導要領における鑑賞の指導法」「ICTを活用した鑑賞の指導法」「教材について」などが考えられます。
  • 研究(調査実施)の成果が、今後の音楽鑑賞教育にとって有益なものとなると期待される。

研究助成の部に応募なさる、小学校・中学校・高等学校の先生方へ

研究計画論文作成のためのヒント



研究計画論文を執筆する上での、取り扱う要素や構成例、留意点などヒントを掲載します。参考にしてください。


研究計画論文の要素例

  1. (1)問題の所在
    • 音楽教育の目的・学年目標に照らして,音楽鑑賞の果たす役割は何か。
    • 自分のこれまでの指導法に対して,子どもたちはどのような反応を示したか。
    • 鑑賞授業に関して,いま自分が疑問に思っていることは何か。
  2. (2)指導法の改善
    • その疑問を解決するためには,現状をどのように改善すればよいか。
    • その改善に向けて,これまでにどのような研究が行われたか。
    • それらの先行研究の中で,自分の課題に最も近いものはどれか。
    • それらの先行研究を踏まえて,どのような自分独自の指導法を打ち出すか。
  3. (3)研究計画
    • 今後の研究をどのような手順で進めるか。
    • 独自の指導法を年間指導計画や題材の指導計画の中でどのように生かすか。
    • 独自の授業実践の分析と授業評価をどのように行うか。

研究計画論文の構成例(8000字程度)

  • 【はじめに】(400〜1200字程度)
    研究の動機・目的・内容・方法・計画のあらましを簡潔に述べる部分です。

  • I 【問題の所在】(1200〜1600字程度)

    要素(1)を中心に,学習指導要領が目指すものと自分のこれまでの指導法とのかかわりを論述し、研究の目的・目標を明らかにします。

  • II 【指導法の改善】(1200〜2000字程度)

    要素(2)を中心に,指導法の改善点を焦点化します。

  • III 【研究計画】(1600〜2400字程度)

    要素(3)を中心に,今後の具体的な研究計画と,年間および題材の指導計画における新たな指導法の位置付けを行います。

  • 【おわりに】(400〜800字程度)

執筆に当たっての留意点

  • 第8次学習指導要領における音楽科の目標・内容・内容の取扱いなどを十分に踏まえ,その実現に向けて,独自の指導法による授業研究の成果として迫っていく,という基本的な研究姿勢が求められます。
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  • 研究の方法に関しては,歴史的・哲学的・記述的(アンケート調査)・実験的などのさまざまな学術的方法論がありますが,本研究計画論文においては,それらの一部を導入するに留めて,あくまで仮説−検証過程を重視した「仮説発想法」(上記要素@〜Bのような研究プロセス)を中心にするのがよいでしょう。
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  • 論述の根拠を示すためにほどよい「注」を章末に示すのがよいでしょう。
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  • 文章はわかりやすい「である」調とし,適度のパラグラフによって論を進めるようにしましょう。