NAS5 Talk Session『音楽との、アタラシイ関係』 AV評論家 和田博巳 × 音楽ジャーナリスト 高橋健太郎 @パイオニア ハイエンドAV視聴室「STUDIO HINOKI」
和田博巳さんと高橋健太郎さんは、普段からお互いの家を行き来して、お気に入りの曲をかけながら音楽とオーディオに関する様々な話題でおしゃべりする仲で、ときには夢中になって話しているうちに朝になっていることもあるとか。今回のスペシャルトークセッションは、そんな音楽への深い造詣と情熱をお持ちのお二人に、 「NAS5とiPodに入れた音楽の楽しみ方」というテーマで語り合っていただきました。
いまやiPodはメディアになった。
高橋 「僕はよく和田さんの家へCDを持って遊びに行くんだけど、音楽はいい音で聴きたいのでいつもCDをたくさん持って行ってた、まるで山のように。でも最近はiPodが大容量化して圧縮しないでもCDをどんどん取り込めるから、iPodだけで済むようになってきた」

和田 「200枚のCDがiPod nano 8GBに全部簡単に入っちゃう。この前出た新世代iPod Touchだったら最高64GBあるから1600枚入る。僕のリスニングルームにあるCDがまるごとiPod Touch1台に入っちゃう。CDそのままの16bit/44.1kHzで入れても余裕があるし、しかも高橋君が主宰しているMEMORY LABで制作して高品位音質で配信した音源まで取り込めて、それをポケットに入れて持ち歩けるというのはちょっとすごい」

高橋 「本当に自宅の何百枚何千枚のCDを担いで友達の家を回るのと同じようなことが簡単にできるようになる。こうなるとiPodはもう単なるプレーヤーじゃなくて高音質メディアの一種。でもハイエンドオーディオならiPodのポテンシャルも十分に引き出せるだろうけど、普段は昔のラジカセにアナログ接続でつないで聴くしかなかった」

和田 「これまでは簡単にデジタルで繋げられるオーディオシステムがなかったからね」

高橋 「ずっと、いろんな人が自分の好きな音楽をiPodで持ってきてオーディオシステムにパッと繋いでいい音で聴ける、そういうシステムがあるといいと思ってた」

和田 「だからデジタルそのままの音でiPodが楽しめる、この『NAS5』は価値があるよね」

わるい音の時代が終わる。いい音との新しい関係がはじまる。
和田 「さて、今日の主役『NAS5』の音だけどね、けっこういいんだよねコレ。お世辞じゃなくて本気で言ってる・・(笑)」

高橋 「すごく音の鮮度が高い感じ。iPodデジタル接続のおかげが大きいわけだけど、デジタルでストンと入ってストンと出てくる。アナログの音が回りくどく感じてしまった」

和田 「すごく素直な音。この価格帯の商品は低域を強調して中高域にアクセントを付ける、いわゆるドンシャリサウンドが多いけど、これはそうじゃない」

高橋 「iPodが登場して音楽配信の時代になってCDはもう終わりだ終わりだと言われて来たここまでの時代は、どんどん音が悪くなった時代。圧縮音源で聴くからそれなりのシステムでいいとか、あるいはPCのスピーカーで聴くから圧縮音源でいいという時代だった。でも逆にCDの16bit/44.1kHzというルールがなくなったことで、いままで以上にいい音で楽しむことも出来る様になった。『NAS5』が24bit/96kHzにまで対応してくれているのは嬉しいね」

和田 「やはり作品はいい音で録音されるべきだし、録音したいし、プロデューサーやミュージシャンやエンジニアが頑張って完成させた作品は、できるだけハイクオリティに再生して欲しいよね。これはとても当たり前のことだと思うけど、いままでは質よりも利便性が先行していただけであって、この『NAS5』の登場がいい音の歓びを再発見するきっかけになるんじゃないかな。もちろん何百万もするスピーカーやアンプも素晴らしいし憧れの対象であるけれど、iPodを持っている誰もがいい音楽をいい音で楽しめるようになるという意味で、『NAS5』に対する期待はとても大きいものがある」

NAS5には、コミュニケーション、自由、遊びがある。
和田 「『NAS5』はすごく洗練されたデザインだよね。メタリックカラーもiPodに合ってる」

高橋 「すごくシンプル。ツマミも何もない。リモコンだけで操作できる」

和田 「しかもBluetooth機能にも対応していて、iPodの音をワイヤレスでも飛ばすことができる。iPodを手元に置いてどこからでもリモコンのように操作ができて、音源は向こうから聴こえるというのは楽しいし便利だね」

高橋 「音楽の楽しさがさらに自由になれる」

和田 「他にもユニークな機能が入っていて、サウンドスケープという機能はちょっと面白い。6種類のサンプル音源が入って、iPodの音楽にミックスして楽しめる。例えばハワイアンに波の音を合わせれば、家にいながらワイキキビーチでハワイアンバンドを聴いている気分。あるいはアナログLPのスクラッチノイズ音をミックスすれば、最新のデジタルサウンドをアナログ風に楽しめる」

高橋 「遊び心がありますよね」

和田 「いろんな場所に『NAS5』が置いてあるといいと思わない? 自宅や友人宅はもちろんだけど、撮影スタジオや行きつけのバーとか美容院とかあらゆる所にあって欲しいね」

高橋 「今はみんなiPodを持っているんだから、持ってきた音楽を代わる代わるその場で掛け合ったり出来たら面白くなる。ただ音楽を聴くだけの機械ではなくて、音楽を共有してコミュニケーションを深める媒介としても、『NAS5』はiPod時代の音楽とのアタラシイ関係を拓いてくれる、そんな存在だと思う」


パイオニア ハイエンドAV視聴室 STUDIO HINOKIにて
AV評論家 和田 博巳氏
‘70年代を代表するロックバンド「はちみつぱい」のベーシスト、音楽プロデューサーとして活躍。音楽に造詣が深く、アーティスト視点からの“ロックな”AV評論で数多くのファンを持つ。
音楽ジャーナリスト 高橋 健太郎氏
音楽ジャーナリスト、音楽プロデューサー、DJ、エンジニアなど活動は多岐に渡る。インディー・レーベルMEMORY LABを主宰し、’09年夏よりレコミニュで高品位配信HQDをスタート。
The World of HQD 高音質ファイルによる音楽配信サイト
※HQD(ハイ・クォリティ・ディストリビューション)とは、CDを超える高音質が楽しめる24bit/44.1KHz以上の高品位ファイルをダウンロードできる音楽配信のこと。
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