地球温暖化防止は企業の使命
2008年度から京都議定書の約束期間が始まりました。日本として達成すべき目標はCO2排出量を1990年より6%削減するというものです。目標達成に向けて、行政、企業、家庭などでCO2削減に向け具体的行動に努める必要があります。電機・電子業界は環境自主行動計画を掲げ、達成に向け努力しています。当社は日本経団連の環境自主行動計画に参加し、電機・電子業界の目標である「1990年度を基準に京都議定書の約束期間(2008年度~2012年度)平均で実質生産高原単位※でCO2排出量35%削減」を達成するために、自主基準として目標を36%にして活動しています。加えて、総排出量の削減にも取り組んでいます。
※実質生産高原単位=CO2排出量(トンCO2)÷ 実質生産高(百万円)・・・実質生産高は各年度の生産高を1990年度基準とした電気製品の日銀国内企業物価指数(2010年度は0.3995)で割って算出します。
CO2排出量の削減
生産事業所でのエネルギー消費削減に正面から取り組み、CO2排出量の削減に努力しています。排出量削減の基準年となる1990年当時に比べ2006年3月期までCO2排出量が増加しましたが、省エネ活動の成果、および生産量減のためCO2排出量も減少しています。
温室効果ガス排出量の推移
海外の電力のCO2換算係数については、GHG Protocol Initiative が公表している国別のEmission factors (2006年)を使用しました
実質生産高原単位の推移(1990年を100とする指数)

電機電子業界の一員として実質生産高原単位で京都議定書約束期間(2008年度-2012年度)に1990年度を基準年に35%削減の達成に向けて活動しています。また、パイオニアは自主削減目標を36%に設定しています。2011年3月期は1990年比59%削減を達成しています。
太陽光発電の利用推進
川越事業所に導入した太陽光発電装置
パイオニアは、温室効果ガスの排出量削減の一環として、太陽光発電の導入を推進しています。導入にあたっては、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発 機構(NEDO)との共同研究である太陽光発電新技術フィールドテスト事業として実施しています。まず、2007年3月から、半導体製造会社のパイオニアマイクロテクノロジー株式会社(山梨県)に150kWの太陽光発電装置を導入し、生産ラインの電力の一部として使用しています。さらに、2009年2月から、川越事業所(埼玉県)に30kWの太陽光発電装置を導入し、実際に事業所の電力として使用しています。川越事業所では、専用回線で1時間ごとの発電状況をNEDOへ送るシステムを構築するとともに、ロビーに設置したモニターでリアルタイムに発電量を表示するなど、環境への貢献を可視的に確認できる仕組みも整えています。このように、太陽光発電などのクリーンエネルギーの利用や電力使用の効率化を図るなど、温室効果ガスの排出量削減を今後も積極的に推進していきます。
様々な省エネの工夫
本社本社は、2007年4月に竣工し、日々の事業所活動に使用される消費エネルギーを削減するため、数々の工夫を盛り込んで建設されました。製品の環境負荷低減のみならず、日々の事業所活動に使用される消費エネルギーについても十分配慮しているパイオニアの姿勢が具現化されています。
荷積みエリアの煙突効果を利用した自然換気
通常は荷積みエリアのトラックなどの排気ガスの換気のためファンが必要ですが、車両出入り口と吹き抜けをつなげ煙突効果を利用した自然換気に切り替えました。ファンを使用した機械換気をする必要がなくなり、消費電力を低減しています。
空調エネルギーの削減
事務室の空調機に氷蓄熱システムを採用しました。電力需要の少ない夜間に氷を作り、昼間の空調に利用し昼間の電力消費を抑えています。また、その他の執務室には全熱交換機を採用し、冬の暖房時には室内の暖かい空気を外へ排出するときの熱を再利用することで、空調エネルギーの削減をしています。
BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)を採用
BEMS監視モニター電力消費運用データを設備管理室で収集しています。データを活用し、日常の最適運転の確認、突出した消費部門の確認、消費量の削減ポイントの解析など、電力消費量のマネジメントを支援しています。
パイオニアロゴの照明にLEDを採用
LEDによるロゴ照明壁面に取り付けてあるパイオニアロゴの照明(南北2ヶ所)にLEDを採用しました。これにより蛍光灯を使用した照明に比べて電力消費量を約1/3に抑えています。
窓を大きくし自然光をふんだんにとりいれた明るい食堂
食堂風景その他の省エネ設備
・徹底した西日と夏の日差し対策・適正な負荷率による変圧器運転
・高効率型変圧器の採用
・自動力率調整装置の採用
・高効率型蛍光灯の採用
・節水型衛生器具の採用
・調光センサ・コントローラによる適正照度の運用
・人感センサによる不在時消灯制御
熱排出の工夫による省エネ
リフロー炉周辺十和田パイオニア(青森県)では、基板の組み立てラインにあるリフロー炉の熱排出に工夫をして省エネを実施しました。具体的には、リフロー炉の熱を屋外に排出するダクトファンのインバーターの設定を変更して、排気熱の排出スピードを上げました。そうする事で、リフロー炉周辺で25℃前後の快適な環境をつくることができました。更に、室温を下げるため専用に24時間フル稼動していた送風機を稼動する必要がなくなり、4ヶ月間で約19トンのCO2削減ができました。
NaS電池の導入
パイオニアマイクロテクノロジーに導入されたNaS電池パイオニアマイクロテクノロジー(山梨県)では、電力使用量が少ない夜間の電気を蓄え、昼間のピークに応じた放電をおこなうことで、昼間の電力使用削減や夏季のピーク対策として、2009年5月に定格出力2,000kwhのNaS電池(大容量電力貯蔵用蓄電池)を導入しました。





