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| 掲載日:2011年12月8日 |
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会議や会合で「ご意見のある方はどうぞ」と促され、思わず目をそらした経験をお持ちの方は少なくないでしょう。特に日本人は恥ずかしがり屋で引っ込み思案の人も多いので、こういったシチュエーションで発言をためらい、せっかく熱い想いを抱いていてもなかなか外に表せなかったり、ほかの参加者ともコミュニケーションをとれずじまいというのは残念なことです。結局、収穫らしい収穫もないままに終了…なんてことも。 |
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そんなムードとは反対に、初対面でも会話がはずみ、やらされ感がなく参加意欲が高まる対話の手法があることを皆さんはご存知でしたでしょうか? カフェのようなリラックスした雰囲気の中、メンバーの組み合わせを変えながら4〜5人単位の小グループでテーマに集中して対話。各テーブルには模造紙が広げられ、話したことを思うままに自由に書きとめていきます。お互いの意見は否定せず、発言者の話にしっかりと耳を傾け、つながりを意識しながら話すことで生まれる一体感を味わえます。 その手法の名は “ ワールド・カフェ ” 。「知識や知恵は、機能的な会議室の中で生まれるのではなく、人々がオープンに会話を行い自由にネットワークを築くことのできる “ カフェ ” のような空間でこそ創発される」という考えに基づき、1995年にアニータ・ブラウン氏とデイビッド・アイザックス氏によって開発・提唱されました。注目度が高く、日本でも企業・各地の自治体・学校などでワールド・カフェが開かれています。 そもそも結論を出すことを目的としないスタイルでありながら話が自然にまとまっていく様や、人と人がつながっていくことに魅せられた社員が、このスタイルの対話会を推奨し、数多くのコミュニティがわき出ることを目的に、パイオニア社内でサークルを発足。継続的な活動をしています。 |
【4〜5人単位の小グループで対話】
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【「ワールド・カフェ」の進め方】 |
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●みんなで考えるパワーの強さ 「わくわく会」と称するそのサークルでは、掲げたテーマに関心のある社員たちを募り、ワールド・カフェのスタイルを取り入れた対話会を繰り広げています。今までに取り上げてきたテーマは “ワールド・カフェを体験しよう” に始まり “サッカー” “食育” “学び” “音楽” など…。業務とは離れた活動ですから、趣味性が高くスッと入りやすいテーマが多いのが特徴です。 “食育カフェ” では、パイオニア レッドウィングスの栄養士の方をお招きし、講義をしていただいた後に対話を始めたこともあり、多くの気づきを得た上で奥深い話が展開しました。中には、食事に関して人生を語る方も! “学びカフェ” は、社外の方と共催という試み。異業種の方々を交えたこの会では、それぞれが自分のいる世界の小ささを思い知らされたり、お互いによい刺激を与え合える機会となりました。 そして特に印象に深いのは、昨年10月のチャレンジカップ アルゼンチン戦の日に開催した“サッカーカフェ”だったそう。まずはサッカーの魅力について熱い対話をした後、本日の試合結果をみんなで予想。場も温まったところで試合観戦に突入! 強豪を前に負けてしまうであろうという予想が大半の中、なんと日本が勝利。盛り上がらないわけがありません。知らない者同士も強い一体感に包まれたのです。 新しいつながりが生まれ、いろいろな人の意見や考えを聞いて大きな発見があったり、自然に想いを伝えられている自分自身に驚いたり、収穫は山盛りです。参加者からは「みんなで考えるパワーがすごい。ひとりだとこんなに考えることもないですし、これだけの気づきは得られないので」「元気になりました。ワールド・カフェは輝きを感じられる場だなと思いました」というような感想が毎回寄せられます。 |
【多くの気づきを得た「食育カフェ」】 【大盛り上がりの「サッカーカフェ」】 |
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●人とつながり共感していくことを大切に 実はかくいう筆者は、この取材をするまでワールド・カフェの存在を知りませんでした。話を聞いても最初はピンとこなかったというのが正直なところでしたが、実際に「ワールド・カフェ」に参加してみてその効果にびっくり。確かに知らない人たちが多い中、自然とポジティブな会話が広がり、向かっていく方向が大きなひとつの道筋になっていくような感触がありました。これからどうしていくべきかがしっかり腹に落ちる感じです。 サークルの主催者に「さぞかしアレンジが大変でしょうに、なぜやろうと思うのですか?」と素朴な質問をしたところ「うーん…、みんながひとつになってつながっていくのがたまらなく好きなんでしょうね」という答えが返ってきました。取材を進めていくに連れて、だんだんその想いがわかってきたような気がしました。 もうひとつ「ワールド・カフェを通じて人とつながり共感していくことが、ひいては仕事面や組織力のより強い基盤になるといいなと心の奥底では思っています。高い理想なんですが…」と恥ずかしそうに笑いながら話してくれました。コミュニケーションがうまくいっていると、いろいろなことがうまくまわっていきますもんね。「わくわく会」の活動が、その原動力となること期待しています。…もしかすると、もうその効果は少しずつ出ているのかもしれませんね。 |
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