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| 掲載日:2011年9月8日 |
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趣味性の高い家庭用AV製品は、 音質や画質のハイパフォーマンスがその商品価値を決めるキーとなりますが、それだけではないエコロジー、すなわち省エネ化や環境に配慮した設計に徹底的に取り組んだのが、7月に発売を開始したAVマルチチャンネルアンプ「VSX-S300」。今回はその開発秘話や裏話について、製品環境担当者が行ったインタビューをお届けしたいと思います。
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●数々の課題を根気強くクリア (司会) 本格的なAVマルチチャンネルアンプなのに省エネ・エコ設計。今日はその開発ストーリーについてお聞かせください。 |
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(販売) 薄型テレビに合わせて奥行きが短くなった最近のテレビ台に、背が高くて大きなAVマルチチャンネルアンプを収納するとインテリア性を損なってしまいます。また、発熱の大きなアンプはローボードタイプのテレビ台では十分な放熱効果が得られません。このようなお客様の悩みを解消するため、発熱が小さくスタイリッシュなAVマルチチャンネルアンプが必要だと考えました。でも、ハイパワーと高音質は絶対にゆずれないし、“エコ”もしっかり考え、かつ誰でも簡単にそれを実現できる製品を提案したいと考えました。 (企画) いいねぇ…販売からこの話がきた時そう思いました。ブルーレイディスクやDVDはデジタル信号で記録されている。アンプもデジタルにすれば、信号もデジタルのまま増幅できるから音質の劣化もないし、何よりスリム化(アンプの高さを低く、奥行きを短く)ができる。従来製品よりパワーも性能も機能もアップし、かつ“エコ”も徹底的に追求しようと考えました。 |
【コンパクトな省スペース設計】![]() |
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(電気設計) ちょっと待った! そんな簡単にはいきませんよ。また無理難題を…これがその時の印象ですね。何しろ、スリムタイプ、ハイパワー、高音質・高機能、徹底した“エコ”仕様…etc.。次から次へと出される厳しい要求に目の前は真っ黒、頭の中は真っ白に(一同笑)。 ひと言でいうと、コンパクトな製品サイズにハイパワー(120W)な出力を達成するためには従来の手法では実現できません。すべてにおいて高効率化が求められる中、まずはアンプの心臓部である電源について、新たに電源回路の開発を行いました。次にマルチチャンネルアンプ。120W/ch(チャンネル)、しかも6ch対応の実現。ここも高いハードルでした。一般的に、デジタルアンプはアナログアンプに比べ音質に課題があると言われています。でも、ここは腕の見せどころ。音質に対する課題をクリアし、他社にはないパイオニアだけの技術を生み出しました。 (司会) 具体的にはどのような工夫をされたのですか? (電気設計) まず、アンプ部・アナログ部・デジタル部に独立した電源回路を構成。さらに電源ラインの最短化を図り、干渉やノイズの影響を最小にしました。また、回路を構成する各部品を徹底的に見直しました。 (ソフト設計) 臨場感あふれる本格的なシアターを実現するため、画期的な高音質を実現するパイオニア独自の「フェイズコントロール」、多彩なサラウンドフォーマットへの対応、フロントスピーカーだけでもサラウンドが楽しめる「フロントサラウンド・アドバンス」など随所に工夫をこらしました。 (電気設計) 性能測定による綿密なデータ検証も重要ですが、やはり大事なのは人間の視覚・聴覚なんです。測定器による確認の他にも、販売・企画・ソフト開発・部内メンバーと一緒にいろいろなジャンル映像や音楽の視聴&試聴を何度も繰り返し行いました。そのせいか、家で寝ていても試聴で使ったCDの曲が頭から離れません…(笑) |
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●徹底的に“エコ”を追求 (司会) ところで、すべての商品において "エコ" 対応は、お客様の、いや地球全体の要求だと思います。「VSX-S300」のエコ対応について教えてください。 (企画) 従来製品に対し、圧倒的な環境性能の向上を目指しました。そして、お客様のいろいろな楽しみ方のどの場面でもエコ性能が発揮できることが大事だと考えました。 (電気設計) これは製品サイズをコンパクト化するためと思想が同じで、まずはデジタルアンプの採用です。アナログアンプでは多くのパワーが熱になってしまい効率がよくありません。その点デジタルアンプは効率が高く、熱になって浪費される電力を少なくでき、発熱が少なくなると放熱用の部品(ヒートシンク)も小さく軽くすることが可能になります。 また、電源回路を新規に開発したことで効率がよくなり、小型・軽量化にも成功。さらに、デジタルアンプは5.1ch再生などマルチチャンネル動作でも消費電力が大きく増えることはありません。これらにより、消費電力は従来機種(当社「VSA-C301」)に比べ約52%削減できました(145W→70W)。 (司会) ムダな電力を使わないことに加え、小型・軽量化は製品に使われる金属や樹脂も少なくなり資源の削減にもなりますね。 |
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(販売) その通りです。小型・軽量化はパイオニアの工場から私たちがお届けする販売店様への輸送効率も改善し、輸送燃料の削減や輸送時のCO2削減にも貢献。従来機種「VSA-C301」の714g/台 に対して「VSX-S300」が576g/台と、削減率約19%を実現しています。(※当社算出基準による) (ソフト設計) お客様のリスニングスタイルにも注目しました。2chのFM放送やCDなどをBGMとしてお手軽に楽しむときにもっとエコにできないか? そこで「エコモード」を開発しました。リモコンの専用ボタンを押すと使っていない回路の電源をオフ。メニュー画面から複雑な操作をすることなく、ボタンを1回押すだけで自動でエコ設定にします。他にも表示部の明るさを調整するディマー機能など徹底的に“エコ”を追求したことにより、消費電力は通常動作時に比べ最大約35%削減。省エネ・節電効果に寄与しています。 |
【リモコンの専用ボタンをON】![]() |
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(販売) 発売から2ヶ月弱、おかげさまで大好評です。"エコでスリムな「VSX-S300」" のすばらしさをもっとお客様にお伝えしていきたいと思っています。 (司会) 節電が大きな課題となっている今、「VSX-S300」で "ガマンをしない明るく楽しいエコ" をしたいですね。 |