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パイオニア半導体物語

能ある鷹は爪を隠す。隠れて見えない場所にこそ大切な物がある…。

「半導体」。よく耳にする言葉ですが、実物を手にとって見たことってあまりないですよね。日常のあらゆるシーンに登場する家電製品の利便性を、内側から支えているのが半導体です。およそ数センチのボディの中には、時代のテクノロジーが凝縮されています。そんなミクロな世界の製品を製造販売しているのが、甲府にあるパイオニアグループ会社、「パイオニアマイクロテクノロジー株式会社(以下MTC)」です。

MTCは1979年、パイオニア製品に搭載する半導体製品を作るために設立された研究所が始まりです。当時ブラックボックスとも言われた半導体は、自社で製造するのが主流の時代。パイオニアが世界に先駆けて発売した絵の出るレコード「LD(レーザーディスク)」の心臓部となる半導体も同様でした。パイオニアにとっては未知数の分野でしたが、そうそうたるメンバーが結集してスタートを切りました。これからのパイオニアに不可欠な事業として、並々ならぬ期待がかけられていたのです。

設立当初は、100%社内製品向け。パイオニアのLD事業が軌道に乗り、レーザーカラオケが一世を風靡した80年代後半には、まさに右肩上がりの急成長を遂げました。しかし、ブラックレコードに代わってCDがオーディオの主流になり、多くの電機メーカーが「デジタル」をキーワードに半導体の製造に乗り出すと、競争は一挙に激化。大手半導体メーカーが安くて性能のいい製品を販売するようになり、MTCの主力製品は競争力を失い、厳しい経営状況へと転落していきました。

そこでMTCは、転機となる大きな決断を下しました。内部向け中心から外販向けへ、事業の軸足を切り替えたのです。外部から評価の高かったOEIC※を主力に置き、多くのお客様との対話から企画立案→企画変更を行うことで市場を把握し、先進的な技術開発と商品提案をしていく現在の形を作り上げました。現在MTCの柱であるOEICは、LDが好調な時代、実は戦力外通告されるような位置づけの製品だったのですが、厳しい状況の中で、賭けとも思われる経営判断が会社を立て直したのです。

大手企業に比べれば売り上げ規模は小さいですが、特定分野では外部メーカーからも高い評価をいただいているMTC。私たちはこれからも最先端の半導体開発に挑み続け、より豊かで明るいマルチメディア社会の実現に貢献していきいたいと思っています。あなたのお使いのパソコンの中でも、MTCの製品が活躍しているかもしれません。それが私たちの誇りです。

※OEIC(Opto-Electronic-Integrated-Circuitの略)、CDやDVD、DVD-R等レーザー光を受けて、電気信号に変える半導体素子

▼パイオニアマイクロテクノロジーのページはこちら
http://www.pmtc.co.jp/



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