こんにちは。私は欧州本社で販売マーケティングを担当しています。
研修生として赴任した北米、香港、上海、ドイツと海外勤務が長く、現在のベルギーまで入れると海外での勤務歴が13年になります。
私が勤務する欧州本社は、「フランダースの犬」でおなじみのアントワープにあります。私が暮らしているのは、郊外の緑の多い住宅地です。界隈には立派なお屋敷が多く、お城と見まがう大邸宅が突然目の前に現れたりします。子供の同級生のお家には池があって、ボートが漕げるそうな…。お庭の手入れがさぞかし大変?いえいえ、もちろんそういうお宅は庭師付きです。
ベルギーには、社会保障の仕組みや税制によるものなのか、確証はありませんが「ある階層以上」の人の割合が、欧州のほかの国に比べて多い気がします。実際、フランス・ドイツなどの国に比べて、高級品を扱う個人店のチャネル比率が高い、高額品販売の比率が高いなどの特徴があります。
●チョコとダイヤモンド
日本では当地のチョコが人気が高いようですが、王室御用達、有名ブランドだけでなく、町には非常にお菓子屋さんが目に付きます。アントワープのチョコ屋さんには必ず手の形をしたものがあります。「アントワープ」の語源が、川の通行税を払えない船乗りの手を切り落としていたという荒くれ者の巨人を退治し、同じように手を切って投げ込んだことに由来するとか。アントはハンド、ウェルプンは投げるという意)。市庁舎前の噴水もまさに退治した巨人の手を投げる瞬間をかたどった像ですし、建造物、紋章、アントワープの地ビールのロゴ等々、さまざまなものに「手型」が付いています。
ご存知のとおり、アントワープはダイヤモンドの街としても有名。世界の原石の80%はこの街を通るとか。その多くが、ここでカット・研磨されて流通するというわけで、昔からアントワープに住む日本人の奥様の帰国時のお買い物はダイヤモンドだとか。妻には話してません(バレてるって)。
●希少種が揃う動物園と圧巻の恐竜展示
個人的なおすすめは、中央駅の隣にあるアントワープ動物園。街の中心の小さな敷地とはいえ、見ごたえがあります。私は子連れで何気に入ったのですが、珍しい動物がいっぱい。希少種やレア物に力を入れているそうで、入園料もちょっと高め(13.5 Euro)ですが、各国動物園制覇を目指している方は、ぜひどうぞ。
また、「1878年ベルギー、ベルニサール炭鉱でイグアノドンの化石が折り重なるようにして見つかり、その数30数体…」と当時、大ニュースになったイグアノドンが、ブラッセルにあるベルギー王立自然史博物館に展示されています。大小のイグアノドンが立ち並ぶ様は圧巻。組み立て骨格や、博物館の前のイグアノドン像が、いま風の重心を体の中心に置いたものではなく、往年のゴジラスタイルであるところもご愛嬌。かつての恐竜少年は、こちらにもぜひどうぞ。
●ランナーには嬉しい環境風土
私は走るのが趣味ですが、この地方は、自転車のルートが良く整備されており、色々な距離とルートを楽しめるようになっています。それに沿って走っていると、いろんな風景と町の顔が見えてきます。庭先でバーベキューしている人に手を振られたり、林道を走っていると、鹿やウサギが出てくることも。
春ともなれば各地でさかんにロードレースが開かれます。海岸のリゾート地や地方の観光都市が会場になることが多いので、今年は観光を兼ねて、いくつかのレースに参加しました。日本では朝のスタートが多いですが、こちらは午後スタート。
夏でも朝晩は冷えるので、気温が上がる午後にし、一般道を通行止めにするため、比較的道が空いている安息日の日曜に行われます。日本に比べて、運営も極めておおらか。時間も大雑把。こうしたイベントはみんなお祭り。走る人も沿道の人も思いっきり楽しみます。今年前半は短いレースが中心でしたが、後半は長めのレースに挑戦予定です。めざせベルリン!?
