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| 掲載日:2010年2月25日 | ||
今年のお正月の映画館は例年にない大入りだったそうですね。ご時世柄、遠出や出費を控えたという理由だけでなく、当コラムでもとりあげた「カールじいさんの空飛ぶ家」や「アバター」、3D映画の話題性と人気にほかなりません。 当社はそうした「単に見て楽しむだけの」3D映像とは一線を画した立体映像技術「フローティングビジョン(以下FV)」を搭載した浮遊映像モニター『FV-01』を発売しました(「パイオニアオンライン」にてお取り扱い中)。 ●触れると反応もするまったく新しい感覚の立体映像 大きさにしてレタス一個程度のコンパクトな機器から、映像が画面手前に浮かびあがり、浮遊映像に触れると、内蔵センサーにより映像が変化したり、音声で応えたり…インタラクティブな映像操作が可能です。 |
【フローティングビジョン『FV-01』】![]() |
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『FV-01』は1本のUSBケーブルでPCに接続するだけで、セカンドモニターとして動作し、動画・静止画を手軽に浮遊映像として映しだすことができます。また、自分で好きなものを撮影して浮遊感あふれる映像をつくるなど、ユーザーの手間と知識の投入しだいで、オリジナリティ溢れる映像世界を創出できます(現在、オリジナルキャラクターコンテストを実施中)。 FVはマニアックなものと誤解されがちですが、これまで3D映像の欠点とされてきた「眼の疲労」が少ないことに加え、コンテンツがつくりやすいこと、インタラクティブ性などの特長を活かし、業務用機器やあらゆるエンタテインメント機器などへの展開が期待されています。 04年CEATECで、初めてこの技術を披露して以来、さまざまなコンセプトやプロトタイプを各イベントでご紹介してきました。そこで当コラムでは、FVの生みの親である開発者に誕生秘話やその知られざる魅力、可能性について聞きました。〜以下、図解とともにご覧ください〜 ●少年期に見たレイア姫の立体映像に心奪われて… ≪映画館などとは一線を画す立体映像を創ろうと思ったきっかけは? 少年期、スターウォーズのR2D2から投射されたレイア姫の立体映像に驚き、目を奪われました。あの感動は大きかった!いつか自分でこうした立体映像を創りだすようになりたいと思うようになり、その想いがFVにつながりました。 私がめざしたのは、今日皆さんが映画館やディズニーランドのアトラクションで目にするような大掛かりで高価なシステムを使い、また専用のメガネをかけてみる3D映像ではなく、自分が立体映像にして見たいものを簡単に作れて、しかも裸眼で見られるもの。 鉄道模型のジオラマ、手のひらにのる小さなペット、携帯型ゲーム、水槽の中の熱帯魚、ミニ盆栽…、誰しも自分だけの小さな箱庭的な世界にぐっと引き込まれて見入ったり、浸った経験があると思います。そんな世界を立体映像にして楽しめたら…。我々開発チームが「箱庭的臨場感」と呼ぶ世界を実現させるべく、開発に取り組んできました。 ●立体映像で見たいものを簡単に表示し裸眼で見たい!を追求 ≪『FV-01』はとてもコンパクトな機器。どんなからくりがあるんですか? 以前、上蓋が透明な「ループマスター」というポータブルCDプレーヤーをつかって、何かおもしろいことが出来ないか?という仕事を受けました。その時、いくつかレンズが並んだシートを回転させた所、廻る盤の上にきれいな光の輪が浮きあがりました。(これだ!)とビビっときましたね。それがFVの要でもある特殊な3D用レンズ(マイクロレンズアレイの一種)へと昇華しました。 マイクロレンズアレイは、小さなレンズを多数平面状に配置したものです。そのレンズ群があたかも1つの凸レンズのような働きをするように研究を重ねた結果、非常にシンプルな構造ながら、立体映像に触れているかのような浮遊感が表現できるようになりました。
●独自開発のレンズと心理的効果を利用したシンプルな機器 ≪フローティングビジョンは、メガネなしでも見られ、しかも眼が疲れにくいということですが…。 下記図Eをご参照ください。独自開発の3D用レンズ効果により、浮遊映像を視聴するときの「輻輳(ふくそう)角」(右眼と左眼の視線が、視る対象で収束してできる角度)と映像までの「調節距離」との関係が、現実世界でものを視るときとほぼ同等にできました。 また、視覚の心理的効果(記憶的要因)も多いに利用しています。大きいものは近く、小さいものは遠くに感じたり、粗いものは近くに、密なものは遠くに感じますよね。また、コントラストの強いもの・色鮮やかなものは近く、コントラストの弱いもの・色が鈍いものは遠く感じる…そんないわば錯覚を組み合わせることで、より立体感のある映像となります。 こうした技術によって、浮遊映像を視聴しても眼の負担が少なく(2Dディスプレイと眼の疲労度は同等という試験結果〜パイオニア調べ)、さらに専用のメガネも不要なのです。
● リアルとバーチャルを融合した新しい立体映像の価値提案へ ≪これまでのショーイベントでさまざまな展開例を展示したということですが、たとえばどんな用途が考えられますか? 図Bのイメージ(技術展開)例は、実際にショーイベントでもプロトタイプを展示したものもあります。たとえばカーナビの地図を眼前に浮遊させ、リモコンを使用することなく、手ではらうだけでページが動いたり、反応する未来感あふれるカーナビの提案。また、会社受付や店頭で不在時に応答するバーチャル受付嬢、浮遊感とともにインタラクティブな反応を楽しめるゲームソフト…。 この手の機器としては大変お手ごろ価格。あとはどんな映像を浮かび上がらせるか、どんな反応をさせたいか使い道、アイデア次第です。いま考えているのは、携帯を立体映像にさしこみ(触れさせ)、右へふればその日の特売情報、左にふれば来店ポイントをゲットできるといったようなインタラクティブサイネージです。ただ浮かんでいる映像というおもしろさだけでなく、世の中で楽しくストレスなく使っていただけるような提案がカタチになったらいいなぁと思っています。 〜なるほど。コンパクトで手軽、シンプルで低価格な浮遊映像モニターとして誕生したFVですが、これからさまざまな分野で楽しい用途が開拓が期待できそうですね。先ごろ、カレー屋さんで、おすすめメニューが浮かび上がるご案内モニターとして採用いただきました。コンテンツしだいで『FV-01』は、楽しく役立つご利用法がたくさんあります。ご質問等、ぜひお寄せくださいね。
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