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1988年、私たちは「90年代のカーエレクトロニクスのあり方」を話し合っていました。誰もまだ持っていないモノ。となりに彼女を乗せてドライブに行った時に「すごーい」と言ってもらえるモノ。そんなモノを作りたい。夢を作りたい…。

1990年春、私たちは世界で初めてグローバルポジショニングシステム(GPS衛星[人工衛星]から位置測定用の電波を受信して、現在地を測位するシステム)を使った市販のカーナビゲーションを世に送り出しました。システム価格で40万円近かったこの商品、地図はスクロールしないし、道順を案内する機能すらありませんでしたが、予想を上回る売れ行きでした。
「衛星を使って電子地図に自分の位置が出て、しかもおすすめの店やプレイスポットの情報が得られる」という事実だけでも、当時としては画期的で、未体験の感動を呼び起こしたのでしょう。他の人が持っていないモノを持つワクワク感を提供できればと思っていたのですが、実はお医者さんの往診や、商売で車を使う方々にも重宝されている事がわかり、この商品の持つ潜在的な実用価値の大きさに気がついたのです。

まだまだ進化させることができると感じた私たちは、当時ブームとなりはじめたコンピューターゲームからもヒントを得て、次なる商品のコンセプトを固めました。ソフトで機能アップするカーコンピューター。これが、第二世代のカロッツェリアナビゲーションの設計思想でした。 |

1990年
世界初のGPSカーナゲーションシステム
(AVIC-1) |

GPS(Global Positioning System)
GPS衛星(人工衛星)から位置測定用の電波を受信して、現在地を測位するシステム。GPS衛星は、地球の周り高度21,000Kmに打ち上げられており、3つ以上のGPS衛星の電波を受信すると、測位が可能。 |
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