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ほっとコラム

特効薬より漢方薬〜音のすばらしさを伝えていくためのオーディオ活性化に向けた継続的な活動
    掲載日:2011年10月11日

ダイナミックスピーカーの開発から始まったパイオニアは、創業以来オーディオ技術の発展に寄与し、オーディオブランドとして広く認知されてきました。しかし、社会状況などの変化により、近年オーディオというものの位置づけが、若年層を中心に低下しているのが現状です。

そんな状況を踏まえ、当社は従来のパイオニアファンの方々だけでなく、より広い層に対してオーディオのすばらしさを伝え、オーディオブランドの認知向上を図るべく、セミナーやイベントによる認知・啓発活動、社内のオーディオ知識向上に向けた教育支援や情報提供などの活動を続けています。

●スピーカー作りにお父さんの方が夢中?

2005年からスタートした、ご存知「AVセミナー」もその活動のひとつ。“HVT方式スピーカーが開く音の世界”“ホームシアターの楽しさ体感講座”などをテーマに、たくさんの方々に音のすばらしさ、楽しみ方をお伝えしてきました。ホームシアターインストラクターの女性講師をお招きした“女性のためのAVセミナー”という回もあったんですよ。

大人向けのみならず、夏休み恒例なのが“小学生のための ものづくり教室”。音やスピーカーの仕組みをクイズや実験を交えながら学んだ後、実際にスピーカーづくりにチャレンジ! その後、体感音響システムや最新のオーディオシステムでサラウンドの世界を体験します。

初のパイオニア本社での開催となったこの夏の教室に参加してくれた小学生からは「どうやって音がでるのかなんてかんがえていなかったけど、スピーカーをあらためてかんがえるとふしぎ」などの感想もいただきました。会場では子どもたちが目をキラキラと輝かせ、音とのふれあいに笑顔があふれるステキなイベント。保護者として来られたお父さんが、お子さんより夢中になっているのもよく見る光景です。

  【“女性のためのAVセミナー”の様子】
“女性のためのAVセミナー”の様子

【“小学生のための ものづくり教室”の様子】
“小学生のための ものづくり教室”の様子

●ミキシングに挑戦!

活動は社外だけではなく、社内のオーディオ知識向上に向けた教育支援や情報提供なども数々行っています。今まで行った教育支援で印象深かったのが、オーディオに深く携わる技術者と営業担当を対象に実施した「ミキシング講座」。日頃聴き慣れたCDの音が、どのように作りこまれているか?…複数のトラックを自分でミキシングし、プロが作った模範例と比べてどれほど違うかを体験します。音のバランスや定位など、自分がどういうミキシングをしたことでこの結果になったかを肌で感じるのです。

できあがったCDを聴いてみると、そうそう自分のイメージ通りにはなっておらず、日頃自分は音にはうるさいと思っている人にとっても一喜一憂の結果。中には「もう1回やらせて!」と手をあげた参加者もいたそうです。こうやって音としっかりと向き合い、音に関する感覚を研ぎ澄ましていくのです。

 

【ミキシングをするときのフェーダーの設定】
ミキシングをするときのフェーダーの設定


●音のわずかな変化を聴きわける訓練

そして、今後社内で実施しようとしている興味深い活動を少しご紹介します。皆さんは「聴能形成教育」をご存知ですか?「音程」「音量」「音色」のわずかな変化などを瞬間的に判別できる能力の訓練のことで、プロのミキサーはまず最初にこの関門をくぐると言ってもいいほどです。音を聴きわける基本的な能力のほかに、最終的にはその音の違いを音響の専門用語を使って適切に表現する能力も身につけます。この訓練の一部を、オーディオに深く携わる技術者、営業担当、サービス担当に向け実施しようという目論見です。

具体的にはどんなものなの?…ということで、音の素人の私が試しに入門編のテストにトライしてみました。はじめに基準となる音を聴いた上で数種類の音を次々と聴き、高くなったか低くなったかを聴きわける「音程の変化」、大きくなったか小さくなったかを判別する「音量の変化」…とテストは続きます。正直“そのくらい簡単でしょ”と思っていましたが、結果は惨たんたるものに。音って深いとあらためて実感させられました。 (文末に音を聴きわけるテストの一部を掲載しています。ぜひ皆さんもトライしてみてください!)

この体験を通して音を分析的に聴く能力を身につけることで、技術者は理想の音づくりをするための力がさらにつき、営業担当はお客様や販売店様とお話しをするときに説得力が広がり、そして、サービス担当は修理へうかがった先で音を聴いて何が問題なのかをすぐに把握できるようになることを目指していきます。

●特効薬より漢方薬

音楽がある限りオーディオはなくなりません。聴き方やスタイルはさまざまになっていっても、最高の音作りをするためのベースは決しておろそかにすることなく、パイオニアが抱いてきた音への精神は脈々と受け継いでいきたい。

「特効薬より漢方薬」。決して派手ではない根気のいる活動ではありますが、コツコツ続けていくことが大きな力になると確信しています。音としっかり向き合う。社外・社内を問わず、さまざまな活動を通して今後もオーディオの普及、発展に努めまいります。

 
音のイメージ


音を聴きわけるテストの一部を掲載しました。ぜひ皆さんもトライしてみてください!
(※スマートフォンではお試しいただけない場合があります。ご了承ください。)

「ピー、ピー」という2つの音の組み合わせを10セット聴いていただきます。
それぞれ、1つめの基準音に対して2つめの音が高くなったか、低くなったかを聴きわけてください。
(ペン&メモのご用意をお願いします)
正解はこちらをご覧ください >>
皆さん、結果はいかがでしたか? 7問以上正解した方は、音を聴きわける素質があるかも?


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