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研究開発

DVD技術解説

第5章 オーディオフォーマット - 5.1 はじめに

1999年2月、次世代オーディオを担う新たなフォーマットとしてDVD-Audio Ver.1.0の発行がDVD Forumより正式に承認された。DVD Forumの技術検討グループ Working Group 4に、ISC (International Steering Committee・世界の音楽産業の代表であるIFPI、 RIAA、 RIAJ により構成)やハードウェア業界、音楽産業、コンピュータ業界から多くのメンバーが集まり3年にわたる討論が行われた。こうしてDVD-Audioは真のグローバルスタンダードとして決定された。

第5章 オーディオフォーマット - 5.2 DVD-Audio規格の概要

DVD-Audioの設計コンセプト

  • Pure Audio:Linear PCM & Packed PCM(Loss less coding)
    - 超ハイクオリティ
    (サンプリング周波数=192 kHz、176.4 kHz: stereo)
    - マルチチャンネル(最大 6ch:スケ−ラブル)
  • DVD-Video フォ−マットとの互換性の確保
  • 種々の付加機能
    - 静止画機能
    - 動画機能 (DVD-Videoフォ−マットのsubset)
    - 集中テキスト & リアルタイムテキスト
  • オーディオシステム的なアクセス性の実現
    - オーディオメディアの従来の慣習を生かしたアクセス単位
      アルバム(Volume)、グル−プ(Title Group)、
      トラック(曲)、インデックス(Cell)
    - DVD-Videoの基本概念の継承
    - TOC的なアクセス方式の併用(2ch コンテンツ)
5-2-1 DVD-AudioフォーマットとDVD-Videoフォーマット

DVD-Audio規格はDVDファミリーの第2のROM用アプリケーションフォーマットとして制定された。その設計コンセプト上も次世代のオーディオディスクとしての要求を満たすだけでなく、DVD-Video規格との互換性が重視された。そのため物理規格及びファイルフォーマットをDVD-Video規格と共通にするだけでなくアプリケーションフォーマット上も多くの部分で共通化を図っている。再生用データの核であるオーディオデータの仕様もDVD-Videoの仕様に準拠する部分と、DVD-Audioとして拡張した部分、および新たに定義した部分とからなっている。圧縮オーディオと動画の仕様はDVD-Video規格に準拠した上でさらに限定を加えたサブセットとなっており、完全なデータの互換性を確保している。また、静止画、メニューおよびテキストデータについてはその一部をDVD-Video規格に準拠させているが、オーディオディスクとしてふさわしいのもにするため新たに定義し直された。

5-2-2 ディスクとプレーヤ

DVD-Audioの登場により従来からのDVD-Videoプレーヤに加えて、音質を重視したAudio専用プレーヤ、DVD-AudioとDVD-Videoの両方のディスクを再生することができるコンパチプレーヤ、さらにはユーザの用途目的に合わせたポータブルプレーヤやカーオーディオなど様々なプレーヤの登場が予想される。DVD-Audioではピュアなオーディオコンテンツだけでなく、オーディオコンテンツとともに再生される静止画コンテンツ、さらに動画コンテンツも記録することができる。この動画コンテンツはAudio専用プレーヤでもその音声部分を再生することができるだけでなく、従来のDVD-Videoプレーヤで再生することもできる仕様となっている。