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研究開発

DVD技術解説

第5章 オーディオフォーマット -
5.7 オーディオシステム的なアクセス性の実現

DVD-Audio規格では、従来から慣れ親しまれてきたオーディオディスクとの操作性の継承という観点から、各階層構造とアクセス単位を決定した。従来と同様に1つの曲が1つのトラックに対応するが、12cm単層ディスクにおいても4.7GBと大容量であることから複数のCDアルバムに相当する数多くのトラックを記録することが可能である。そこでアクセス性の向上のため、連続して再生すべきトラックをひとまとまりとし、新しいアクセスの単位Group ( グループ )を定義した。Groupは一つ以上のAudio Title (ATT)をシーケンシャルに接続して一つの大きな再生単位を構成することが可能な論理構造であり、一連の作品として連続的に再生される論理単位である。
Audio TitleはDVD-VideoにおけるTitleと同様の論理構造であり実際に再生されるプレゼンテーションデータとその再生シーケンスを定めるナビゲーション情報とから構成される。一方DVD-Videoとは異なりユーザからアクセスの単位として意識されることがない単位である。DVD-Audioでは、分岐等の複雑な再生シーケンスを禁止する一方、Audio Title とGroupという論理構造を採用することにより、たとえばオーディオコーディングモード(リニアPCM、Packed PCM)や標本化周波数、量子化ビット数、マルチチャンネル構成、さらには映像データの有無など、種々のパラメータが異なる複数のコンテンツをひとまとめにして、一つの大きな作品を構成することが可能とした。この点も従来のオーディオメディアと大きく異なる特徴である。なお、Groupは最大総数9ケまでディスクボリュームに格納可能であり、また各Group内に格納可能なATTは最大総数99ケまでであるが、ディスクボリューム内に格納できるATTの総数も99ケまでに制限されている。
DVD-Audioプレーヤを実際のユーザがアクセスする単位としては、Group番号およびTrack 番号が使用される。なおオプションではあるが、さらに細かいアクセスの単位としてIndexが定義されている。Indexは一つ以上のセルで構成可能な再生単位で、基本的には一つの曲内の曲番指定等を目的として規定された再生単位である。Index番号は各Trackごとに1から順に付与される。