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研究開発

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技術情報誌

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VOL.9 NO.2 特集:カーナビゲーション

1.カーナビゲーションシステムのプラットフォーム

金子道浩, 鈴木清美

【要旨】

地図メディアにDVD-ROMを使用したカーナビゲーションシステムのためのプラットフォームを開発した.ハードウェアでは,メインCPUと描画表示LSIなどの高性能素子を採用し,各種I/O機能などを集積したASICを開発した.システムソフトウェアでは,リアルタイムOSを採用し,BIOSソフトを開発した.従来モデルよりも,小型で多機能なカーナビゲーションシステムが実現できた.

2.位置認識

金子一嗣

【要旨】

カーナビゲーションにおける最も基本的な機能である「自車位置の認識」について,GPS-受信機,自立センサー,マップマッチングの3つの部分に分けてそれぞれの最新技術について述べる.
GPS部分では,新開発の精度専用チップを使用して,処理の高速化とリアルハイブリッド処理を実現している.また自立センサー部分では道路形状の高低差を検出する3Dハイブリッドセンサーを搭載している.これは従来のジャイロセンサーに新たにGセンサーを加えることで道路の傾斜を検出できる様にしたものである.最後にマップマッチング部分では従来からの可変複数候補方式に加え,上述の3Dハイブリッドセンサーの出力を用いて,一般道と高速道路などが並行して重なっているような道路形状でも,正確に自車位置を把握することが可能である.
上述の最新測位技術を用いてAVIC-D9000系の商品において,高速処理により1秒間に4回の測位を可能とした4Hz測位や,実用精度として5m以下の超高精度の要求される,10mスケール表示,ドライバーズビュー表示などの高拡大率の地図表現を実現している.

3.車載用TVシステムの開発

石津和紀, 岩生佳明, 志村貴裕,原陽一, 山口孝昌

【要旨】

車載用TVの映像品位の向上と高機能化を目的に商品開発を行った.
映像品位の向上に関しては,弱電界対応やインテリジェントディマー機能を開発,採用した.高機能化に関しては二画面,マルチ画面表示機能を実現させた.

4.TFTカラー液晶モニタを使用した車載用高画質ディスプレイの開発

岩生佳明, 佐々木忠,佐藤直樹, 志村貴裕

【要旨】

TFTカラー液晶を使用した車載用ディスプレイを開発した.開発に際しては,以下の点に着目して高画質と見やすさを実現した.

1. 画面輝度
2. 色再現性
3. ガンマ特性

5.AVIC-D9000シリーズにおける音声認識ミドルウェアと音声認識ヒューマンインターフェースの開発

小野浩一, 藤田育雄, 岩田孝洋,齋藤宏, 羽生田 隆

【要旨】

不特定話者音声認識ミドルウェアを新規開発し,今春発売したAVIC-D9000シリーズ・ カーナビゲーション・システムに搭載した.
車載時の騒音環境下での認識率向上の施策として,音声区間の切りだしアルゴリズムの改良,音声モデルの改善,数字専用モデルの採用,話者環境適応の導入について述べる.
またミドルウェア化するにあたりレスポンスの低下が懸念されるが,従来機種程度の応答速度を確保することを目標として,様々な高速化への改善を行った.
最後に今回の機種での音声認識ヒューマンI/Fの特徴をあげ,大語彙認識の活用,施設名称ダイレクトスタート,連続数字認識による電話番号入力などを紹介する.

6.カーナビゲーションの描画システムの開発

荒川丈晴

【要旨】

カーナビゲーションの描画処理の高速化,描画アルゴリズムの最適化の開発を行った.その結果,視認性,操作性などに優れたカーナビゲーションの製品を市場に導入することができた.

7.カーナビゲーションにおける地図描画処理発

望月桂輔,西田宗祐

【要旨】

スクロール動作を,従来の製品より快適に動作させるために,グラフィックチップ(Q2SD)の機能を活用した新しいスクロール方法を考案した.この方法により,地図が欠けない快適なスクロールを実現することができた.
また,他社との差別化の一環として,実際のドライバーの視線に近いイメージを表現したドライバーズビュー,実際の高さデータを基に建物群を3次元表現したビジュアルシティマップの2つの新しい地図描画方式を開発した.これにより,視覚的に訴える魅力ある製品に仕上げることができた.

8.カーナビゲーションシステムにおける経路誘導

酒井晃

【要旨】

カーナビゲーションシステムの経路誘導アルゴリズムを開発した。本稿では、経路誘導処理全体の流れの紹介と,案内地点の選出方法を中心に述べる.案内地点の選出方法については,具体的な例を示してより詳しく述べている.本稿の方法によって,以前の手法を用いた経路誘導に比べ,わかやすい誘導ができるようになった.

9.DVDメカモジュール 「MS1」

佐藤健, 石田信夫, 猶原真一,山崎仁志, 若槻 憲司, 内山賢治

【要旨】

第二世代DVDメカモジュール(MS1)を開発した.このMS1はDVD/CD-ROMのコンパチメカモジュールであり,2倍速再生・高速サーチという特徴をもっている.さらに液晶チルトサーボの採用により,市販ディスクのばらつきに対応できるようになった.また,第一世代比で−40%(容積比)の小型化も実現できた.

10.第二世代インターネットカーナビの開発

中野年章, 畑野一良

【要旨】

リアルタイムに情報を取得できるインターネット接続を最大限利用しつつ,単なるPC用WWWブラウザ-のカーナビへの実装でない,カーナビ機能との自然な融合を目指した機能を実現した.
天気予報を地図に重ねて閲覧できる「ウェザーライブ機能」・最新の施設情報をインターネットから読み出す「ダイレクトインターネットアクセス機能」は,現状の通信インフラ・WWWページの広がりを最大限に活用したアプリケーションとして実現され,99DVDナビのセールスポイントとして市場で高く評価されている.

11.ITS技術の紹介

柏崎隆

【要旨】

ITS(Intelligent Transport Systems:高度道路交通システム)は,現在の道路交通が抱えている問題を解決するものとして,期待されている.
日本では,9項目の開発分野が定義され,ITS実用化のための開発が行われている.「ナビゲーションシステムの高度化」「自動料金収受システム」「安全運転の支援」「交通管理の最適化」「道路管理の効率化」「公共交通の支援」「商用車の効率化」「歩行者等の支援」「緊急車両の運行支援」の9項目である.
本稿では,ITSの現在の状況を解説するとともに,当社のITSへの取り組みについて「ナビゲーションシステムの高度化」の分野を中心に紹介する.

12.「エアクラフトモニタ」の開発

足立真哉

【要旨】

ヘリコプターの位置を監視するソフトウェアを開発した.
このソフトウェアは,航空機用地図情報システム「エアマップ」から出力される位置データを基地局で受信し,電子地図上にその位置を表示する.さらにヘリTVシステムと組み合わせて,撮影された映像と撮影エリアを地図上に重ねて表示することができる.