VOL.12 NO.1 特集:カーナビ

1.HDDカーナビゲーションシステム
本橋 実
【要旨】
HDDサイバーナビを開発し,市場導入した。本システムの商品開発上のポイントは”群を抜く圧倒的な商品力の実現”であり,主に,
(a)高い処理能力を実現する新プラットフォーム
(b)小型化設計
(c)オーディオとの新たな融合
(d)画像の高画質化
に注力した。
本稿では,後述の詳細の導入の役割として,上述の概要を述べた。
2.HDDナビ用新プラットフォームの開発
松本令司,天野克巳,佐藤強司,小林聡実,安藤斉
【要旨】
2001年モデルのカーナビゲーションを開発するにあたり、21世紀にふさわしい商品にすることを目的に、新しいプラットフォーム開発を総合研究所とMECとの共同プロジェクト(Jプロジェクト)で開発を行った.ASIC開発を中心に、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)や描画プロセッサ(GDC)などの新規デバイスに対応するとともに、データストレージとして新たにHDDを採用し、ナビの性能向上のほかに、ミュージックサーバーのような新機能を実現し新しいナビの形を提案できた。
3.HDDのナビへの応用
滝澤政彦,松村博史
【要旨】
カーナビゲーションの地図記録媒体として、Hard Disk Drive(HDD)を使用するため,各種試験を実施した。車載環境という条件下で、振動動作、温度動作等実用上問題ないことを確認し,HDDカーナビゲーションシステムを商品化した。
4.AVパワーユニット(AVIC-V07MD)の開発
石津和紀,中根昌夫,原陽一,本間康秀,牟田勉
【要旨】
AVパワーユニットは,HDDナビゲーション用インダッシュTVメインユニットとして開発をおこなった。 AVパワーユニットはインダッシュフル電動7インチモニタにTVチューナ,FM/AMチューナ,MD,DSP,アンプを凝縮したオーディオメインユニットである。 開発の中で1DINインダッシュにこれらの機能を凝縮するため小型化が必須要件であった。LCDパネル,映像信号処理回路、インバータユニット,駆動部ユニットの小型化によりAVパワーユニットの製品化を行なった。
5.HDDナビゲーションシステムにおける実装技術の開発
堀口英樹
【要旨】
メディアにHDDを採用し,AVとナビゲーションを融合させたカー・ナビゲーションシステム「AVIC-H09」を1DINサイズで実現した。 これを実現するために,カーコンピュータ部にBGA-IC,ビルドアップ基板,高効率・小型のDC-DCコンバータを採用し,高信頼性,低コスト化,高密度実装を実現した。また,GPS部では小型化に対応する部品の検討,各回路の検討を行い,さらに放熱,雑音を考慮した実装を行い,車載機器として十分な信頼性を確保した。
6.車載用DVD/CDドライブの開発
荒木盛雄,坂本雅人,富樫淳,西尾善道
福田真之介,松尾一徳,山下俊郎
【要旨】
車載用DVD/CDドライブ(MS2)を開発した。
本ドライブは以下の特徴をもつ。
- 小型ピックアップ搭載で厚さ25.4mmの薄型ドライブ
- DVD−ROM,DVD−VIDEO,CDDA,VIDEO−CDなど,多くのディスクメディアに対応。さらにDVD−ROMはATAPI対応。
- 共通のプラットホームで,以下の3つのバリエーションを持つ。
- DVD−ROM/CDドライブ
- DVD−VIDEO/CDドライブ
- DVD−ROM+VIDEO/CDドライブ
これら魅力的な特徴により,多種多様な高機能,高付加価値製品へ柔軟に対応することが可能となった。


