社会貢献

身体で聴こう音楽会とは

パイオニアでは、聴覚に障がいをお持ちの方の「音楽体験の場」として“体感音響システム”を使ったコンサート『身体で聴こう音楽会』を行っています。 弊社創業者・松本 望(故人)の志「より多くの人に、より良い音を」をもとに1992年7月から定期的に開催。現在の企業理念である『より多くの人と、感動を』においてもそのまま継承し、聴覚に障がいがある方も一緒に、音楽の素晴らしさに触れていただきたいと考えております。

この音楽会を始めたきっかけは、1972年までさかのぼります。ロケット工学で有名な、糸川英夫博士(故人)による社内講演時の提言をヒントに、松本 望が自宅の研究室で、体感音響システム“ボディソニック”の研究・開発に取り組みました。

一般に「音楽は耳で聴く」と言われていますが、糸川博士は「音楽は耳と骨で聴いている」と提言。~音楽は、聴覚を通して聴く「音波」と「ボーンコンダクション」(骨伝導)の二つの成分を聴いている。つまり音楽は耳だけで聴くものではなく、体全体で感じるものである。音楽を聴く人が真の恍惚感に浸るのは、このボーンコンダクション効果が大変大きく、骨伝導のエネルギーの伝わりがオーディオ機器には不可欠である。~この考えから開発されたのが体感音響システムです。

体感音響システムの第一号が誕生(1983~84年)した頃、当時会長だった松本 望が、この骨伝導を利用すれば聴覚障がいの方も、“音楽やリズムを楽しめるのではないか”と考え、聴覚障がい者団体等の協力のもと、様々な研究を行いました。その中で、聴覚障がい者の喜ぶ姿や感動した様子に感銘を受けた社員が「ぜひ、企業のボランティア活動に」と提案・実現したのが『身体で聴こう音楽会』の始まりです。以来、試行錯誤を重ね、聴覚障がいの方々に少しでも満足していただけるように、機材や運営面での改良を少しずつ加えながら現在に至っています。
体感音響システムとは ページはこちら

また、当音楽会の運営(機材の搬入搬出やセッティング、オペレーション、受付、進行など)は、すべて弊社社員のボランティアによって行なわれています。

参加者からは「縁がないと思っていた音楽を、また楽しめてすごく嬉しい」「体感音響システムだと、小さい音もよく聞き取れました」「体の振動で音楽全体が体験できるので、感動します」など、嬉しい感想が寄せられております。

活動内容

定期コンサート

  • 様々なジャンルの演奏者を迎え、バラエティに富んだプログラムになっております。
    (クラシック、オペラ、ミュージカル、バグパイプ、ブラスバンド、子供向け、社内手話コーラスグループ等)
  • 入場無料 文字情報・手話通訳付き。
  • 一般の方の体験も歓迎です。

その他コンサート

外部団体主催のコンサート

日本フィルハーモニー交響楽団等の外部団体主催の演奏会に、体感音響システムを設置して聴覚障がいの方々をご招待しております。
(聴がい者1名につき付き添いの方1名まで無料)
会場はサントリーホール、東京芸術劇場、横浜みなとみらいホール等

機材貸出し

各聴覚障がい者団体または聴覚障がい者の方々を対象とした音楽イベントへの体感音響システムの貸出とそのオペレーション等のお手伝いをしております。

受賞実績

「第3回Make a CHANGE Day」
特別賞「Make a CHANGE Day実行委員長賞」を受賞

身体で聴こう音楽会の活動が、第3回「Make a CHANGE Day」において、特別賞「Make a CHANGE Day実行委員長賞」を受賞しました。
「Make a CHANGE Day」とは、Make a CHANGE Day実行委員会 (愛・地球博助成事業を継続継承する形でボランティア活動を推進する目的で設立) が主催し、1年に1日、全国各地で一斉にボランティアや市民活動を行う日のことです。今回で3回目となり、2011年10月22日に開催されました。
「Make a CHANGE Day」の趣旨は、これまでボランティアや市民活動に参加したことがない人が、この日をきっかけに初めて活動に参加したり、すでに活動をしている場合は、新たな仲間とともに活動する、規模を大きくするなど、より発展的な活動をする日にしてもらうことを目的としています。
「身体で聴こう音楽会」は、登録された活動件数1,596件のうち、その先駆性、独自性が高く評価され今回の受賞となりました。
この受賞により、この活動が広く認知され、開催趣旨にも掲げられているように、さらに発展していけるよう、今後も音楽を通して障がいのある方もない方も、ともに感動する場を作っていきます。

「メセナアワード2007」メセナ大賞部門 体感音響賞を受賞!!

メセナアワード2007
メセナアワード2007 ロゴ

社団法人企業メセナ協議会が実施する「メセナアワード2007」において、パイオニア株式会社の“「身体で聴こう音楽会」の開催および企画運営”がメセナ大賞部門体感音響賞を受賞いたしました。
同賞は、1991年より、芸術文化の振興に高く貢献した企業・企業財団を表彰するもので、今回が17回目となります。全国からの142件(122社・団体)の応募に対して外部の専門家からなる審査委員会が審査した結果、体感音響システムを用いた「身体で聴こう音楽会」の継続的な活動が、(1)自社のノウハウを活かした社会貢献であり独自性がある、(2)多くの社員ボランティアが参加している、(3)国内、海外も含め徐々に活動が広がっている、の理由によりメセナ大賞部門体感音響賞として選ばれました。

この度の受賞をひとつの支えとして、今後、より充実した活動を継続してまいります。

一般投票による「あなたが選ぶメセナ賞」も最多得票でダブル受賞となりました。

企業メセナ協議会