報道資料:~電気自動車での快適なドライブをサポート~電気自動車の走行可能距離を高い精度で予測するシステムを開発

ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
ご覧になった時点で内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承ください。

Pioneer
2010年 10月 15日
パイオニア株式会社

~電気自動車での快適なドライブをサポート~
電気自動車の走行可能距離を高い精度で予測するシステムを開発

 パイオニア株式会社は、電気自動車(EV)の走行可能距離を高い精度で予測するシステムを開発しました。

 近年、環境に対する意識の高まりとともに、走行中にCO2を排出しないEVが次世代自動車として注目を集めています。一方で、本格的な普及に向けては、コストの削減や走行可能距離の伸長、充電施設の拡充などの課題が残されています。

 当社のカーナビゲーションシステム『サイバーナビ』は、ガソリン車に対する燃費推定機能を搭載しており、その推定機能を活用したエコなルート探索などのエコ機能が高い評価を受けて、「グリーン購入大賞 審査員特別賞」「グリーンITアワード2010 審査員特別賞」を受賞しました。

 今回開発したシステムは、サイバーナビに搭載した燃費推定機能をベースに、EV特有の回生エネルギー※1までも考慮し、EVの走行可能距離を高い精度で予測推定するものです。本システムでは、車両から取得した速度や加速度などの情報と、あらかじめ入力しておいた車重や車両寸法、バッテリー容量などのデータから走行抵抗※2を計算し、消費エネルギー量を算出します。その数値を独自のモデル推定式に用いることで、EVの走行可能距離を高い精度で導きだすことができます。このシステムは、今後発売されるさまざまなEVに対応することができ、従来のバッテリー残量をもとに算出する走行可能距離よりも高い精度で把握できるため、快適なEVでのドライブをサポートすることができます。

 当社は、地図情報や渋滞情報とこの予測システムを連携させることで、EVが走行可能な範囲の推定や、適切な充電時期、充電施設の案内、電力消費量の少ないルートの探索など、EVでの快適なドライブを実現していきます。

 なお、本予測システムの詳細は、9月29日から10月1日に開催された「自動車技術会 2010年秋季大会」において発表しました。

※1 制動時に発生する熱エネルギーを電気エネルギーに変換し、ふたたび動力源として使用するエネルギー。
※2 走行中の空気抵抗やタイヤの摩擦抵抗、ブレーキや駆動系の抵抗などを合算したもの。

【新予測システムを利用したEV向け情報提供とサイバーナビの
 エコなルート探索機能の比較】

●サイバーナビのエコなルート検索

※ 道路状態、車両状態、運転状態をもとに燃料消費量を推定し、スマートループ渋滞情報などの交通情報と連携させることで消費燃料の少ないエコなルートを探索します。

●新予測システムによるEV向け情報提供(イメージ)

※ 道路状態、車両状態、運転状態をもとに推定した電力消費量と、残存電力量などの数値を独自のモデル推定式に用いることで走行可能距離を算出します。さらに、残存電力量、算出した走行可能距離をスマートループ渋滞情報などの交通情報と連携させることによって、充電時期・施設や走行可能範囲の案内などEV向けの情報を提供することが可能です。

他の報道資料を探す

キーワードで探す

年月で探す