報道資料:高性能ステレオプリメインアンプ「A−D5a」「A−D3」新発売

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Pioneer
1998年 4月 13日
パイオニア株式会社

“ダイレクトエナジーMOS-FET”採用
パワーリニアリティに優れ、立体感あふれる自然な音場を再現
高性能ステレオプリメインアンプ「A−D5a」「A−D3」新発売

A−D3

当社はこの度、ステレオプリメインアンプ2機種を開発、下記要領で新発売いたします。

商品名 型番 価格(税別) 発売時期 販売予定台数
プリメインアンプ A−D5a ¥60,000 5月中旬 1,000台 / 月
プリメインアンプ A−D3 ¥39,000 5月中旬 1,500台 / 月

【企画意図】

 現在、国内のオーディオ市場は、MDの普及などによって新たな拡大を見せております。また、年内にはDVD−Audioの製品化が見込まれるなど、本格的なデジタル時代の到来と共に、今後より一層の市場の活性化が期待されております。
 このオーディオ市場において、プリメインアンプはここ数年、安定的な売上を見せておりますが、当社は、その需要を更に引き出すため、品質の向上と共にコストパフォーマンスにも重点をおいたプリメインアンプ2機種を新たに製品化いたしました。2機種とも1996年秋に発売して好評を頂いている「A−D5」の後継機種にあたり、“ダイレクトエナジーMOS-FET”を採用してパワーリニアリティのさらなる向上をはかるとともに、CDやMDなどのデジタルメディアを、より高音質で、かつ自然な音で楽しんで頂くことを可能にしました。
 また、デザインは、これまでの流れを一新しており、今後、他の単品コンポーネントも統一を図ってまいります。
 この製品を、より多くの方に、より良い音をお届けするオーディオ機器として、市場導入いたします。

【主な特長】

(*) のついている単語は、下記の《用語解説》をご参照下さい。

1 ) エネルギーロスの少ない高性能パワー素子“ダイレクトエジーMOS-FET”を採用し、作り出されたパワーをリニアにスピーカーへアンプの出力段(*)に搭載している“ダイレクトエナジーMOS-FET”は、音質に悪影響をあたえるエネルギーロスを、非常に少なくおさえることのできる素子であり、パワーリニアリティの良さと、スピーカードライブの能力を高める優れた低負荷ドライブ性能とを兼ね備えています。さらに、内部の電気的干渉を少なくする特性も持ち 、回路のコンパクト化にも役だっています。当社は1996年発売モデルより搭載していますが、さらにその特長を活かして、一層のグレードアップをはかりました。

2 ) 変換効率の良い“スーパーリングトロイダルトランス”搭載(A−D5aのみ)

 このトランスは、リーケージフラックス(*) を小さく押さえ、非常に高い変換効率を実現するため、パワフルでクリーンな電源供給を可能にしました。また、音楽信号の瞬間的な変動に対しても電源供給能力のレスポンスが良く、特に中高域で分解能力の良い音が得られます。

3 ) 広帯域にわたり安定したドライブ能力を持つ“ワイドレンジリニアサーキット”搭載当社独自の技術である“ワイドレンジリニアサーキット”は、必要なゲインを一段の増幅で得られるため、大変シンプルな構造で電源リニアリティに優れています。
 また、出力インピーダンス特性(*)が広帯域にわたりフラットであると言う特徴を持っており、これらによって音楽の微妙なニュアンスまで正確に再現すると共に、スピーカーを安定してドライブすることができます。

4 ) 信号劣化をおさえたモデル構造

クリアーで自然な音を再生するために、構造設計に様々な工夫をこらしています。

  1. “ハイコンダクション・シャーシ(*)”(A−D5aのみ)
    シャーシ及びリアパネルには、電気的伝導度を高め高周波インピーダンス(*)を低く押さえた銅メッキ鋼板によるハイコンダクション・シャーシ構造を採用。
  2. “エアロウイングシャーシ”
    コンピュータ解析により強化したエアロウイングシャーシ採用。
  3. “肉厚アルミヒートシンク(*)”
    ヒートシンク自体の共振を抑えるべく、それ自体の肉厚を増し、放熱効率の向上と無共振化を実現。
  4. “ボリュームスタビライザー”(A−D5aのみ)
    ボリュームノブ内部に鉄板スタビライザーを付加し、実使用時の振動を排除しました。

5 ) その他の特長

  • 金メッキ入出力端子
  • ワイヤレスリモコン付属
  • インレットタイプ3P極太OFC電源コード /極性管理 (A−D5aのみ)
  • バナナプラグ対応スピーカーターミナル ( A−D5aのみ)
  • インレットタイプ電源コード /極性管理 (A−D3のみ)

*用語解説*

  • 『出力段』 電力増幅を行う部分。スピーカードライブの要となる。
  • 『リーケージフラックス』 トランスから外に洩れる磁束のこと。
  • 『インピーダンス』 交流に対する抵抗値のこと。周波数によって変化し、音質へも様々な影響がある。
  • 『シャーシ』 電気回路を固定する金属台のこと。振動による音質への影響を避けるため、構造、材料などに様々な研究、工夫がなされている。
  • 『ヒートシンク』 放熱器。出力トランジスターから発生する熱を放熱する。

【主な仕様】

「A−D5a」
オーディオ特性  
定格出力 : 110W+110W(20Hz~20KHz、0.2%、4Ω)
60W+60W(20Hz~20KHz、0.05%、8Ω)
実用最大出力 150W+150W(EIAJ、4Ω)
全高調波歪率 0.05%(−3dB20Hz~20KHz 8Ω)
S/N比 (ショートサーキット、Aネットワーク):
PHONO MM 88dB
CD他 108dB
入力端子 AUDIO 5系統
(CD,TUNER,PHONO,LINE,TAPE1/MD)
出力端子 スピーカー出力
スピーカーA,B 各1系統
外形寸法 420(W)x 128(H)x 335(D)mm
質量 6.2 kg
消費電力 160W
「A−D3」
オーディオ特性  
定格出力 70W+70W(20Hz~20KHz、0.2%、4Ω)
45W+45W(20Hz~20KHz、0.1%、8Ω)
実用最大出力 100W+100W(EIAJ、4Ω)
全高調波歪率 0.09%(−3dB20Hz~20KHz 8Ω)
S/N比 (ショートサーキット、Aネットワーク): PHONO MM 85dB
CD他 108dB
入力端子 AUDIO 5系統
(CD,TUNER,PHONO,LINE,TAPE1/MD)
出力端子 スピーカー出力 スピーカーA,B各1系統
外形寸法 420(W)x114(H)x307(D)mm
質量 5.9 kg
消費電力 110W

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