報道資料:DVDビデオプレーヤー「DV−S9」新発売

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Pioneer
1997年 11月 10日
パイオニア株式会社

高画質・高音質設計思想を貫いたフラッグシップモデルDVDビデオプレーヤー「DV−S9」新発売

当社は、DVDビデオプレーヤー1機種を製品化し、下記要領にて新発売いたします。

DV−S9

DV−S9

商品名 型番 価格(税別) 発売時期 月産予定台数
DVDプレーヤー DV−S9 190,000円 12月中旬 1,000台

【企画意図】

 DVDが国内市場に登場して1年が経つ現在、DVDビデオソフトのタイトル数は500を超える勢いで増加しており、DVDビデオプレーヤー市場も活性化が進んでおります。

 当社はこれまでに、DVDビデオプレーヤー3機種、DVDカラオケプレーヤー2機種、計5機種の業界最多ラインナップを発売し、好評を頂いております。中でもDVDとLDのコンパチブル再生を可能にした「DVL−9」は、機能性の高さ、コストパフォーマンスの良さも相まって高い評価をいただき、トップシェアの地位を築いております。

 一方、現在のDVD購買層の中心であるマニア層からは、より高性能なモデルの発売を望む声が多く聞かれ、当社ではそのニーズに応えるために「DV−S9」の開発、製品化に取り組んでまいりました。

 「DV−S9」には、当社がこれまでに培ってきた光ディスク技術とオーディオ技術が集大成されています。画質においてはコンポーネントフレームDNR ICをはじめとする新開発LSIを搭載するなど、ソフト制作者の意図した映像により忠実な再現を実現。音質においては当社の高級CDプレーヤーと同様の設計思想により、96kHz24bitマルチビットオーディオDAC、Hi-bit・レガート・リンク・コンバージョンS機能などを搭載して高音質化を図り、フラッグシップモデルに相応しいハイクオリティを実現いたしました。

【「DV−S9」の主な特長】

1 ) 高画質・高音質を実現する4つのLSIを新開発

  • 新開発 「ビタビ復号回路搭載DVDデコーダー」
    ディスクから読み出したRF信号を正確なデジタルデータに変換するためにDVD信号に最適化したビタビ復号回路を搭載し最大時データエラー率を数百分の一(当社測定による)にまで低減しています。
  • 新開発 「AV1チップMPEGデコーダー」
    DVD映像を再現するMPEG2デコーダー及び従来独立していたオーディオ・デコーダー部を1チップに集積化することによりアナログ信号への影響を防ぎ高画質化、高音質化に貢献。
  • 新開発 「コンポーネントフレームDNR(Digital Noise Reduction)IC」により映像のノイズを大幅に低減
  • 新開発「10bit精度NTSCエンコーダー&10bit映像D/AコンバーターIC」
    NTSCビデオエンコーダーでの演算及びD/A変換部の一貫した高精度10bit処理により、高画質映像を再現します。また、従来の9bitタイプより高精度な演算が可能となりました。

2 ) 新開発コンポーネントフレームDNRをはじめ、原画像を忠実に再現する為の豊富な画質調整機能

  • コンポーネントフレームDigital Noise Reduction(9段階調整可能)
    輝度Y、色差Cb、Crの3信号それぞれに独立したフレーム巡回型のデジタルノイズリダクション回路を搭載。フィールド巡回型と比べ、ノイズ検出能力を高めています。
  • Y/Cタイミングアジャスター
    ソフトの制作過程等に発生する映像の色ズレを調整します。輝度と色差の信号を正確に同期させ、DVDが本来持つ美しい映像を再現します。
  • シャープネス(水平、垂直独立、9段階調整可能)
    微小信号を強調し、映像のディテールまでも再現します。
  • NR
    映像ソフトをデジタル編集する際に、強調されることの多い特有のノイズを除去。
  • Dエクステンション
    ソフトにより起こる黒色の浮きを補正、立体間のある引き締まった映像を再現。
  • クロマレベル(9段階調整可能)
    色の濃さを調整できます。色のりの多いアニメ等で効果が顕著。

3 ) よりリアルな映像を再現する、高精度10bit/27MHz処理&10bit 映像D/Aコンバーター搭載

4 ) 高音質96kHz24bitマルチビットオーディオD/Aコンバーター搭載

96kHz24bitのハイサンプリングハイビット収録ソフトに完全対応。再量子化ノイズが原理的に発生しないマルチビットDAC採用により高音質を実現しました。

5 ) ワイドレンジテクノロジー「Hi-bit・レガート・リンク・コンバージョンS」を搭載

ハイビット化技術によりCDやDVD(16、20bit)のデータを24ビットに再量子化、ダイナミックレンジを140dBまで拡大(理論値)、より滑らかで微細な音楽表現を可能にしました。周波数方向及びダイナミックレンジ方向の拡大により、極めて忠実な原音再生を実現しました。

6 ) DVD映像のフルトリック・プレイ&ジョグ・シャトル付きGUIリモコン採用

内蔵8MB大容量デジタルメモリーにより正逆方向のフレーム単位のコマ送り再生を実現。付属のジョグ・シャトルリモコンにより自在にコントロールが可能です。

7 ) 単体D/Aコンバーターとしても使用可能なDACモード機能を搭載

デジタル機器(DAT、CD等)と「DV−S9」をデジタル接続することで、「DV−S9」をD/Aコンバーターとして使用できます。内部のHi-bitレガートリンクコンバージョS、96kHz24bitマルチビットDACパート及び強固設計されたコンストラクション構造により、外部デジタルソースの高音質再生をお楽しみ頂けます。

8 ) 安定かつクリーンな電源を供給する、TWIN電源トランス

オーディオ用の電源を独立させたツイントランス設計を採用。オーディオ電源へのデジタルノイズの混入を抑え安定かつクリーンな電源を供給。高音質化に大きく貢献しています。

9 ) 回路間の信号干渉の徹底排除する、3BOX−4CHAMBERシールド構造

筐体内部は、オーディオ、電源、メイン、メカ部を独立配置。更に各パートを仕切るシールドに銅メッキ処理を施し、各回路間に発生する干渉ノイズを大幅に低減したこだわりの構造設計です

10 ) 筐体の共振を最小化するクワドラ・レイヤード・シャーシ、フルアルミ製のボディとトップパネル

シャーシ底部に1.6mm厚の鋼板を3枚追加、内部の底板とあわせ4層構造化されたクワドラ・レイヤード・シャーシを採用。又、ボディ、トップパネルには剛性が高く、帯電性の低いアルミウム鋼材を採用、筐体の共振を最小化するとともに外部からの振動を確実にブロックした贅沢かつ細心設計です。

11 ) 駆動系の音漏れをシャットアウトする、ダブル・エア・ロック・シールド・ドア

ディスク回転時に発生する動作音はわずかでも、静かな映像シーンにおいては気になるものでした。「DV−S9」ではディスクトレー部のドアを二重化して密閉化することで、動作音の漏出をシャットアウトしています。

【主な仕様】

再生可能メディア DVDビデオ、ビデオCD、音楽CD
■出力端子 コンポーネント映像出力端子 1系統
S2映像出力端子 2系統
ビデオ出力端子 2系統
オーディオ出力 アナログ 2系統
■デジタル出力端子 AC−3/PCM同軸出力端子 1系統
AC−3/PCM光出力端子 1系統
PCM同軸出力端子 1系統
■デジタル入力端子 同軸入力端子 1系統
光入力端子 1系統
■その他の端子 SRコントロール入/出力
外形寸法 :420(W)×143 (H)×370 (D)[mm]
製品重量 :15kg
消費電力 :38W

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