「Stellanova(ステラノヴァ)」のデザイン

製品の個性を最大限に引き出すのがパッケージデザインの役割, 原田康平

Topics 01

ハイレゾ&ワイヤレスな世界初のオーディオ
3人のデザイナーが語る3者3様のデザインとは?

大橋 聡 プロダクトデザイン担当
佐藤 知子 グラフィックデザイン担当
陳 佳琪 ユーザーインタフェースデザイン担当

世界初となるパイオニアのデータ転送技術を活用し、スマホやPCなどのハイレゾ音源をワイヤレスで楽しめる「ステラノヴァ」。
このオーディオを担当したプロダクト、UI、グラフィック、3名のデザイナーがそれぞれの狙いや工夫について語りました。

「Stellanova(ステラノヴァ)」(2014年)

Wi-Fiを使用し、Bluetoothの約50倍の速度で大容量の音楽データを転送。 ハイレゾ音源をワイヤレスで気軽に楽しむことができるオーディオ。 USB DACアンプとワイヤレスユニット、スピーカーで構成。 USB DACアンプとワイヤレスユニットは、各4色から選ぶことができ、16通りの色の組み合わせがある。

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陳 佳琪(UIデザイン担当)/ 佐藤 知子(グラフィックデザイン担当)/ 大橋 聡(プロダクトデザイン担当)

陳 佳琪(UIデザイン担当)/ 佐藤 知子(グラフィックデザイン担当)/ 大橋 聡(プロダクトデザイン担当)

オブジェのようにも見える
五角形のオーディオ

大橋聡/プロダクトデザイン担当

特徴的な五角形の外観形状は、USB DACアンプとワイヤレスユニットをそれぞれ最適にスタイリングして生まれたものです。2つを重ねることで、見る角度によっても様々な表情を見せます。
カラーバリエーションは、4色×4色で16通りの組み合わせができるという、通常の製品ではあまりやらないことにも挑戦しています。四角い形状が多いデジタル機器の中で、オブジェのようにも見えるデザインになりました。
音質に配慮した金メッキプラグや拡張性に配慮してUSBインタフェースを複数配するなど、スリムな筺体にいろいろとこだわりを詰め込んでいます。スピーカーについても平行面を無くす形状や、剛性を上げるためのアルミパネル、真鍮スパイクの付属など音響への配慮を徹底しました。
実は「ステラノヴァ」はオーディオの開発部隊からではなく、パソコン周辺機器の開発部隊から提案されたものなのです。大容量データをワイヤレスで高速転送できるパイオニアが培ってきた技術を活用し、新しいワイヤレスオーディオのあり方をデザイナーも一緒になって模索した結果、ハイレゾをワイヤレスで楽しむという世界初の技術を搭載したオーディオが生まれました。
「ハイレゾの高音質を、最新のワイヤレス技術で気軽に楽しんでもらいたい」。
「新星」を意味する「ステラノヴァ」は、そんな開発チームの思いが込められています。

ワイヤレス音楽の楽しさを
軽快に表現

陳佳琪/UIデザイン担当

ステラノヴァはスマートフォンアプリで様々な操作が可能です。手軽にハイレゾ音源を楽しめるよう、全体的な色遣いなどで軽快さを感じるインタフェースデザインを意識しました。操作ボタンやビジュアライザーは、本体の特徴的な多角形形状をモチーフにすることで、全体の統一感を持たせています。
特に注目していただきたいのは音楽にあわせて多角形が動くビジュアライザーで、開発の初期からデザイン案のプロトタイプを作成して、意図している動きのイメージをプロジェクトメンバーに伝えるようにしました。実際に動くものを作成することで、静止画のイメージだけでは伝わらない部分まで議論ができ、開発もスムーズに進みました。
このアプリは公開後も更新を重ねています。使いやすさの向上はもちろんのこと、ワイヤレスでの音楽の楽しみ方をさらに広げる機能を今後も追加していく予定です。

影響し合うことで、
より良いデザインを生む

佐藤知子/グラフィックデザイン担当

製品外観の多角形形状をイメージしたマークと細めの書体、ステラノヴァ・ブルーを配して、先進感と親しみやすさ、組み合わせによって楽しみ方が広がるステラノヴァの独自の世界観を表現しています。
ロゴやパッケージはユーザーの心に響くことが大切だと思っています。ハイレゾやワイヤレスに興味を持っている人だけでなく、「何かすごいことをしてくれそう」「何か新しい体験を得られそう」という感覚を感じてもらって、ステラノヴァに手を伸ばしてもらいたいと思いました。
パッケージデザインはさまざまな条件の中で進めることが多いのですが、まったく新規に開発した商品だったこともあり、既存のブランドフォーマットに縛られず自由にデザインできました。今回はデザイナーが開発チームの一員として参加したことからチームにも一体感があり、メンバー同士が影響し合いながらデザインを進めることで、より良いデザインを生み出すことができたと実感しました。

  • 2014年12月9日時点。 「USB DAC アンプ内のメモリーを直接制御」する事で、USBオーディオ「アシンクロナス転送」のワイヤレス化を実現。パイオニア調べ。

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