研究開発

2016年

小型レーザドップラ血流計による血行動態測定と循環調節機能評価への応用

郷間雅樹、木村義則

【要旨】
我々が開発した小型レーザ血流計 (miniLDF)は、非侵襲連続測定、体動ノイズフリー、小型、そしてウェアラブルを特長としている。外部環境ストレスに対する人間の生理反応の可視化は、生体センサの応用において重要な目的の一つである。今回我々はminiLDFを用いて起立ストレスに対する血行動態を健常者において調査した。起立直後の耳朶血流は血圧と同期して一過性の減少・回復反応を示し、またその回復にかかる時間は両者で同等あった。これらの結果から、耳朶血流測定を行うことで自律神経による血圧調節能を間接的に評価できる可能性が示唆され、本法は循環調節機能評価への応用可能性を有すると考えられる。

シースループロジェクション

樋口隆信、吉川高正、橋川広和、赤木学、吉澤達矢、岩脇圭介、伊藤友二、小駒洋、三枝信彦

【要旨】
我々が開発した「シースループロジェクション」は、透明なスクリーンとプロジェクターからなり、スクリーン上に投影された明るい映像とスクリーン背後の物体を同時に見ることができる新しい映像表示システムである。本稿では、幾つかのシースループロジェクションの試作品とその応用分野について述べる。

耐放射線性アクティブ駆動HEED撮像板の開発

酒村一到、秋山周哲、中田智成、渡辺温、相澤淳、大塚正志、石井邦尚、吉沢勝美

【要旨】
冷陰極電子源であるアクティブ駆動HEED(High‐efficiency Electron Emission Device)は光電変換膜と組み合せることで、光電変換膜の特徴を活かした撮像素子となる。今回、アクティブ駆動HEEDの耐放射線性向上に取り組み、高感度な光電変換膜であるHARP(High-gain Avalanche Rushing amorphous Photoconductor)と組み合せて、放射線耐性に優れたHEED‐HARP撮像板を開発した。その耐放射線性HEED-HARP撮像板は線量率480Gy/h、累積線量21kGyのガンマ線環境においても連続撮像が可能であった。また、更なるアクティブ駆動HEEDの耐放射線性向上の検討と、γ線環境下撮像時のノイズ低減に向けたアモルファス‐シリコン光電変換膜への変更の検討を行い、これらの有効性を確認した。

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