研究開発

テラヘルツイメージング

テラヘルツ波とは100 GHz~10 THz近傍の周波数を持つ電磁波で、光と電波の両方の性質を兼ね備えています。

  • 光の性質: 直進性に優れ、レンズで収束させることが出来る
  • 電波の性質: 透過性に優れ、布、紙、木、プラスチック、陶磁器を透過し、金属や水は透過しない

これらの性質を利用して、物体内部の透過像の取得や分子相互作用の検出が可能であり、非破壊検査分野、セキュリティ分野や、分光分析分野(物質に入射した光が、物質に含まれる原子や分子の種類に特徴的な変化を示すことを利用した分析)などへの応用に大きな期待が寄せられています。またX線に比較してエネルギーが低く安全であるため、管理区域を設けることなく手軽に扱うことができ、今まで計測ができなかった様々な分野での活用も期待されています。

テラヘルツ波を利用したイメージングで使うヘッド部は、DVD、BD等の光ディスク用ピックアップヘッドの構成に良く似ており、当社が培ってきた光学技術・小型化技術を活用することができます。それらの小型ヘッドと制御技術・信号処理技術を組み合わせることで、小型軽量なイメージングスキャナを実現しました。

試作機

ポータブルテラヘルツスキャナー


ヘッド部

本体部

大ワーク用ステージ


光励起方式を採用したポータブルな テラヘルツスキャナーです。縦置き、横置きでの設置が可能で大ワーク用ステージにも対応しています。

用途例

文化財診断計測
屏風の構造解析

プラスチック製品の品質検査
FRP製品の検査

仕様

方式 光励起テラヘルツ
パルスエコー方式
テラヘルツ発振帯域 0.1THz~1.7THz
ダイナミックレンジ 44dB 以上
スキャンレート 最大50サンプル/秒
スキャンレンジ 90ps
ヘッド部
寸法 W115mm×D205mm×H63mm
重量 1.2kg (※レンズ、コネクタ等を除く)
本体部
寸法 W460mm×D350mm×H170mm
重量 8.7kg(※ヘッドホルダ、突起部を除く)
消費電力 26W

ハンディヘッドテラヘルツスキャナー


本体部

ヘッド部



光励起方式を採用し、ヘッド内にテラヘルツスキャン機構を内蔵したハンディヘッドテラヘルツスキャナーで、ヘッドを対象物にかざすだけで簡単に測定が可能です。

用途例

船舶/橋梁などの塗膜厚み計測
船舶塗装厚み計測

コーティングなどの健全性評価
塗膜下錆のイメージング

仕様

方式 光励起テラヘルツ
パルスエコー方式
テラヘルツ発振帯域 0.1THz~1.7THz
スキャン範囲 80mm
スキャン時間 1秒
スキャンレンジ 45ps
ヘッド部
寸法 W78mm×D415mm×H115mm
重量 2.4kg
本体部
寸法 W334mm×D480mm×H125mm
重量 12.7kg
消費電力 25W

デスクトップテラヘルツスキャナー




テラヘルツ発生/検出に電子デバイスを用いたデスクトップ型のテラヘルツスキャナーです。
測定物をトレイに載せるだけで手軽にスキャンでき、搭載のタッチパネル式パソコンで簡単に操作ができます。

用途例

所持品の検査
封筒内金属物の透視

内容物の検査
布内の内容物の可視化

仕様

方式 電子デバイス
テラヘルツCW
テラヘルツ発振周波数 0.3THz
スキャン範囲 250mm x 190mm
スキャナ部
寸法 W422mm×D165mm×H159mm
(※突起物を除く)
重量 11.6kg
消費電力 25W

活用事例

文化財の計測や一般建造物の剥離確認用途やセキュリティ用途など、テラヘルツ波を有効に活用できるよう、さまざまな用途を検討中です。

石油タンクの調査

神戸大学様委託

高松塚古墳壁画の調査

奈良文化財研究所様委託

黒漆厨子の調査

奈良文化財研究所様委託

第8回 総合検査機器展に参考出品 <詳細>