研究開発

レーザによる血流計測技術

当社が長年培ってきた光ディスクピックアップの読み取り技術を生かし、小型・高性能かつ低コストの「血流センサ素子」を開発しました。この血流センサ素子を搭載することで、人体を傷つけることなく非侵襲に組織血流を計測できる、小型軽量でウエアラブルな血流測定装置を実現しました。

血流センサ素子とプローブ

小型レーザ血流測定装置試作機

身体に装着可能なウエアラブルセンサ
(※バッテリー駆動/無線伝送)

当技術は、人体に微弱なレーザ光を当てた際に生じる生体からの散乱光をもとにして、皮膚毛細血管を流れる血流量を計測するものです。血流量の連続計測によって脈動や、外部からの刺激に応じた血流変化を観察することも可能です。また、運動など動きの激しい状況においてもアーチファクトの発生が少ない安定した血流計測の可能性が広がりました。

レーザによる血流計測

運動時における耳朶血流の計測例

皮膚の毛細血管血流は自律神経によってコントロールされており、深部体温や外気温に応じた体温調節、運動による体温上昇の抑制、またストレス等によっても変化すると言われています。現在、「レーザによる血流計測技術」の更なる進化に向けた研究開発に取組んでおり、医療やヘルスケア分野における新たな応用方法の開発にも、技術を通じて貢献していきます。

冷水刺激による指尖血流の変化例
(※左手指に血流計プローブを装着し、右手を1秒間冷水に浸漬)

小型レーザドップラ血流計による血行動態測定と循環調節機能評価への応用 <技術論文>(PDF 1.0 MB)