研究開発

走行空間センサー「3D-LiDAR」

当社ではこれまで培ってきた光技術・ナビ技術を総結集して、本格的な自動運転時代に必須な技術開発を行っています。
自動運転の実現には、周囲にあるオブジェクト(車や障害物など)までの距離や方向を正確に把握することが重要であり、3D-LiDARシステムがその役割を担います。

3D-LiDARは、レーザー光で対象物までの正確な距離を測定し、遠方や周辺の状況をリアルタイムかつ立体的に把握できる走行空間センサーです。市街地での自動運転に必須のセンサーデバイスと言われています。
当社が開発を進めている3D-LiDARは、一般道でのレベル3以上の自動運転を想定しており、MEMSミラー方式を採用することで、モーター駆動部をなくし耐久性を高めるとともに、小型化・軽量化の実現を目指しています。また、汎用部品の活用、大量生産を前提とした新規部品の開発や、柔軟なシステム構成をとることで低価格化も視野に入れています。さらに独自のデジタル波形信号処理技術によりノイズの除去精度を上げることで、従来のLiDARでは難しかった、遠方の物体や黒い物体の検出、降雪時など悪天候時の距離計測も可能となります。
当社は、LiDARに対するさまざまな顧客ニーズに応えるべく、遠距離のセンシングが可能な「ラスタースキャン」方式で「望遠」「標準」「準広角」タイプの3種類、近距離・広範囲のセンシングが可能な「ウォブリングスキャン」方式で 「広角」タイプ1種類、計4種類の3D-LiDARを開発しています。

4つのタイプをラインアップ

  • 望遠LiDAR
    前方用/高解像度監視、 道路上落下物検知
  • 標準LiDAR
    移動物体検出/認知、他車両、オートバイ、歩行者等
  • 準広角LiDAR
    広角LiDAR

    位置推定・周辺物体の検出/認知、一般道高精度位置推定用の特緻点スキャン(地図位置推定情報更新含む)

MEMSを使ったシングルレーザーの2方式で
高解像度スキャンを実現

「ラスタースキャン」方式
望遠・標準・準広角
スキャンに活用
「ウォブリングスキャン」方式
広角スキャンに活用

「東京モーターショー2017」で、MEMSミラーとレンズを組み合わせた「ラスタースキャン」方式の3D-LiDAR初期サンプルを出品しました。本サンプルで実用化に向けた動作検証を行うとともに、次世代モデルの開発を進め、2020年代の量産化を目指しています。さらにその先を見据えた研究開発も積極的に行っています。

「東京モーターショー2017」でパイオニアの3D-LiDARに関する特長動画を公開しました