使ってわかった!ドラレコ選びのポイント 使ってわかった!ドラレコ選びのポイント

急速普及中のドライブレコーダー、人気の理由と今後のトレンドは?

ドライブレコーダーといえば、交通事故などに役立つ証拠映像を収めるものと思われがちですが、近年は画質の向上やGPSログも取得可能になったこともあり、ドライブの思い出を記録するツールとしても使われるようになっています。
一般的にドライブレコーダーは、カメラ/レンズ部とセンサー/処理エンジン部が別になったセパレート型と、それらがワンボディに収められた一体型のふたつに大きく分けられます。

セパレート型はカメラ部が小さく済むため取付けの自由度が高い反面、配線の処理が煩雑になり価格も高めの傾向。一体型は若干大型になりますが、ケーブルは電源のみで済むため、取付けしやすく初心者にも優しいですね。最近では、一体型でもセンサー類の小型化や筐体形状を工夫するなどしてドライバー視界の邪魔にならないような製品も増えています。

トレンドとしては、電源をシガーソケットから取るだけという、誰でも簡単に取付けできる機種が人気。今後は、さらにドライブレコーダー人気が高まり、需要は拡大していくでしょう。ドライブレコーダーを選ぶポイントとしてひとつ挙げておきたいのは、解像度。高い解像度ほど高精細な画像となりますが、暗所でのノイズが増える傾向にあります。明暗差で白飛びや黒つぶれしないか、車両ナンバーが十分に視認できるかなど、画質を総合的に判断して決めましょう。

会田 肇(あいだ はじめ)

茨城県生まれ、明治大学政経学部卒。自動車雑誌編集者を経て1987年よりフリージャーナリストへ転身。以来、カーナビ・カーAVを中心とした取材、執筆に従事。その一方で、ビデオカメラやデジタルカメラの批評活動を積極的に続けており、現在はデジタルカメラグランプリ審査員も務める。

カロッツェリアから、スタンドアローン型ドライブレコーダーが登場!

カロッツェリアが2016年2月に発売したドライブレコーダー「ND-DVR10」。本体のみで動作するスタンドアローン型ドライブレコーダーとしてはブランド初の製品で、207万画素・ワイドダイナミックレンジ(WDR)の高画質設計と、駐車監視機能や衝撃検知による自動録画といった機能に加えて、取付けに配慮した小型筐体やシガーソケット電源などを備えるドライブレコーダーです。

今回はカーナビ/カーAV評論家で、デジタルカメラグランプリ審査員を務めるなど、車載器とカメラに詳しいジャーナリスト、会田肇氏に本製品の印象を語っていただきました。

取付に配慮した小型サイズながら207万画素CMOSセンサーに3軸Gセンサーを内蔵。画角は対角127度と十分。

ND-DVR10の本体サイズは、幅68.5mm × 高さ68mm × 厚さ36.5mm。ドライバーの視界を邪魔しないよう、高さを抑えた正方形形状が特長。台座のボールジョイントは5°から85°まで可変するので、幅広い車種に対応する。

筐体がコンパクトで、正方形の形状で視界に配慮しているのがいいね。
取付けはモニターを見ながらウィンドウの左右いっぱいが入るように調整するだけで済むし、配線も電源ケーブル一本だけでシガーソケットから取るという簡単なもの。作業時間は誰がやっても数分で終了してしまう。これなら、ドラレコ初心者をはじめとして幅広い人に使ってもらえそうだね。

画面表示とリンクした4つのボタンで基本操作が可能で、いざという時の記録が簡単にできるイベントボタンを右側面に用意。

映像再生や設定のためにある4つのハードキー。これを操作する際、取付け部が若干しなるので、ドラレコが動かないように慎重に操作したい。ドライバーの心理を熟知したカロッツェリアらしいシンプルな操作系は、初めて使う人でも簡単に扱えそうだ。

このクラスになると207万画素という解像度はもはや当たり前のスペック。重要なのは昼夜を問わず、ナンバーなどの情報がしっかりと再現可能な画作りができているかどうか。これまでカロッツェリアが蓄積してきた映像技術は、被写体をシャープかつ自然な輪郭で再現につながっている。トンネルの出入りなど輝度差が大きいところでも高い追従性を見せていた。解像度をいたずらに求めるのではなく、スペックには表れない高いパフォーマンスが本機の魅力と言っていい。

ワイドダイナミックレンジで晴天時の白飛びや暗所での黒つぶれを防ぎながら、シャープでクリアな画質を実現。

ドラレコの画質を左右する撮像センサーで重要なのは、いかに多くの受光ができるかってこと。やみくもに画素数を上げれば一画素あたりの受光量が減り、暗所ではノイズが発生しやすくなる。
ND-DVR10は、画素数を207万とすることでフルHD記録と夜間の低ノイズを両立。特筆すべきは、暗いところと明るいところでツブレを最小限に抑えていること。ワイドダイナミックレンジがこれを実現しているのだ。

記録されたファイルは「連続録画」「イベント録画」「駐車監視録画」とそれぞれ種別ごとに別のフォルダに保存される。再生時に選択するのが簡単だ。

ドライブレコーダーとしての基本機能であるイベント録画は、衝撃検知の前後10秒(計20秒間)をイベント録画ファイルとして記録。さらにドライブ中で、ここぞ!という場所に遭遇したらND-DVR10の右側面にある「イベント録画ボタン」を押そう。衝撃を検知した時と同じように前後各10秒間の映像が記録される。また、バッテリーを内蔵したことでエンジン停止中でも振動や動体を検知して自動録画、駐車監視機能としても役立つのだ。(満充電で約50分)
本機にはGPSが内蔵されているので、正確な時間や事故が発生した場所や思い出の場所の位置情報も映像とともに記録される。この記録は、万が一の証拠資料としても活用することができるだろう。ちなみに地図ビューワーは用意されていないが、緯度経度情報をGoogleマップなどの地図ソフトに入力すれば場所の確認ができる。

交差点の事故では信号の状況が過失割合を大きく左右するため、ドラレコの映像は重要な証拠になる。万が一でも信号をしっかり捉えて大事な場面を逃すことはない。

ドラレコにとって、LED信号はやっかいな存在。LEDは目に見えない速さで点滅を繰り返しているが、電力周波数の関係で、1秒間の点滅回数が東日本100回、西日本120回と異なっている。フレームレート30fpsを採用する一般のカメラだと、西日本ではタイミングが重なって信号機が映らない状態となってしまうのだ。ND-DVR10はフレームレートを27.5fpsとし、信号の消失を防ぎながら動画としても滑らかな動きも実現。クルマとドライブを知り尽くしたカロッツェリアならではの気遣いだ。

会田's
総合評価

機能と性能のバランスと、初心者にも優しいシンプル取付けに好印象

記録した映像を見ると、車両が揺れているにもかかわらず、取付け部のアームを短めにしたことで揺れがカメラ部に伝わらないため、映像のブレを最小限に留めている。広いダイナミックレンジや低ノイズ化も鮮明な映像を残す上で大きな役割を果たしている。誰でも簡単に取り付けられ、使い勝手にも優れる。画質、取り付けやすさ、操作性といった総合的な性能のバランスが良く取れている製品、という印象を受けた。

ND-DVR10の撮影映像の画質を動画でチェック!