ドライブレコーダーを付けていいことってなに? ドライブレコーダーを付けていいことってなに?

ドライブレコーダー、導入して良かったことは? 製品選びのポイントは?

カロッツェリア調査隊は、カーライフにまつわる旬な話題をさまざまな角度からリサーチし、レポートする調査チーム。今回は、このところ急速に普及しているドライブレコーダーにまつわるデータを集め、報告してみたい。

画質と機能向上でドライブレコーダー市場は急速拡大中

このところ急速に普及しつつある、ドライブレコーダー。以前は主に業務用車両に装着して運行管理や安全運転の励行に活用するというのが主な目的だったが、最近ではカー用品店やホームセンター、あるいは通信販売で一般消費者が買い求めるケースも増えてきた。

先頃、調査会社のGfKジャパンが発表したドライブレコーダーの国内市場調査によると、2015年のドライブレコーダーの国内販売台数は61万台で、前年比42%増という大幅な伸びを示した。参入メーカーは60社を超え、購入平均価格も前年比21%上回る1万3700円となっており、販売数だけでなく単価も上昇し、市場全体が著しく拡大基調にあることがわかる。

こうした普及の背景には、参入メーカーの増加による商品選択肢の拡大や、白昼での白飛びや暗所での黒つぶれを抑えるダイナミックレンジ拡大、またフルハイビジョン以上の解像度で記録可能な高画質化といった商品力の向上などが挙げられるだろう。

図1 ドライブレコーダーの年間販売台数、平均価格、販売メーカー数(出展 GfKジャパン)

「価格」「画質」「使いやすさ」が購入のポイントに

では、ドライブレコーダーを買い求める人は、商品を選ぶ際にどのようなポイントを重視して選択しているのだろうか。2015年の秋にイードがドライブレコーダー購入者を対象に実施した調査によれば、購入において最重視する項目の第1位は「価格」(25.6%)で、2位以下は画質(20.7%)、使いやすさ(16.3%)、本体サイズ/デザイン(15.1%)と続いた。「自動録画機能の精度」「取付けやすさ」も5位・6位にランクインしており、高機能化に対する要望やDIYでの取付けニーズもあることを示している。

図2 ドライブレコーダーの購入重視項目(出展 イード)

では、ドラレコを導入したドライバーは、どのような変化があるのだろうか。2015年3月に全日本トラック協会が発表した「ドライブレコーダの導入効果に関する調査報告書」によれば、ドライブレコーダーを導入した事業所のうち、「運転者の安全意識が高まった(危険運転減少)」との回答が72.2%、また「事故処理に役立った」という回答も38.1%を占め、ドライブレコーダーの導入に対してポジティブな反応がうかがえる。ドライブレコーダーの装着により、ドライバー心理にも余裕ができ、安全な運転を実践するきっかけになったという。

またこの調査では導入後の月間事故発生件数が1.31件から0.57件へと大幅に減少したという報告もあり(ただし申告式回答のため参考データ)、実際の事故削減の効果は極めて大きいといえる。

図3 ドライブレコーダーの導入効果(出展 全日本トラック協会)

ドラレコ装着で安全運転の励行や事故時の証拠にも効果

公益財団法人 交通事故総合分析センターの統計によれば、執筆時点の最新データである平成25年に全国で発生した自動車がからむ人身事故の総件数は約63万件。そのうち、約54%が交差点での事故が占めている。交差点では、信号の走行速度などの状況で過失割合が決まってしまうため、ドライブレコーダーの記録は非常に重要な証拠となる。

こうした万が一のトラブルの備えとしてドライブレコーダーへの関心が高まっていることは先のアンケートデータで示した通り。その導入効果は効果は単なるドライブ記録という面以外にもドライバー心理やセキュリティ面でも大きいことがわかっており、これが市場の拡大を後押ししている。

図4 道路形状別自己発生件数割合(平成25年)
出典 交通事故総合分析センター