04. 未来型リモコン

インターフェースはタッチパネルだけではない。サイバーナビのスマートコマンダーはリモコンにしてはボタンの数も少なく、形も独特。しかし実際に操作してみると、これがなかなか使いやすく、よく考えられているではないか。スマホなどタッチパネル全盛の時代ではあるが、よく使う機能に絞ったリモコンは手軽で使いやすい。

内田氏はこう語る。「以前、カーナビの操作はリモコンが便利という時代があり、サイバーナビもリモコンを付属していました。その後、インターフェースの主流がタッチパネルに代わり、リモコンの使用頻度は下がっていくことに。しかし当たり前ですが、ナビ画面にタッチするには手を伸ばさなければならないし、画面を見ないと操作できません。停車中は問題ないが、走行中は揺れでボタンを押し間違えることもありますから」

そこで、走行中に操作するリモコンであれば、そこに求められるのは多くのボタンでもなく、手に取って操作するスタイルではない。運転中でも手が届く場所に固定し、手を添えてブラインドタッチでも操作できるシンプルなものが要求されるというわけだ。
未来型リモコン
輸入車のカーナビなどでは、すべての操作をコマンダーで行うものもあるが、文字入力といった操作はタッチパネル操作に分がある。目的地の検索は停車中にタッチパネルで行い、走行中に操作したい地図の拡大・縮小やスクロール、曲送りなどは手元で操作できる方が確かに便利だ。実際に使う状況を想定して、最適な入力デバイスを用意していることを深く納得した。
未来型リモコン

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