新Cシリーズの開発では、技術的なアプローチとして音の改善や取付性の改良など、前モデルを越えるものをめざしました。今回のコンセプトはハイレゾ音源の再生(40kHz以上)帯域の拡大だけでなくダイナミックレンジの拡大と低歪み化を実現し「生々しい音」を再現することでした。
コンセプトを実現するために、ピーク時は試聴を週5日行うこともあり大変でした。躍動感のあるCシリーズで、音楽の楽しさをお客様にきちんと感じてもらえるよう、トゥイーターとウーファーの素材や形状など細部に渡って改良し、低域から超高域まですべての帯域で試行錯誤を繰り返しました。
新たに加わった「TS-C1736SII」は「スタジオ1:クルマ9」の割合で試聴を繰り返し、純正からトレードインした時にいかに良い音が出せるかにこだわりました。スタジオでは細かな音の違いを聴き分け、このバランスだなと思ったものをクルマで確認。試聴車はあらゆる車種で試し、納得がいくまで調整をしています。
苦労したところは、取付条件も車種によって様々なので、純正のフレームの形を全部描いて一度に重ねて、最も応用のきくサイズを見極めていったところです。また純正はダッシュボードにトゥイーターが埋め込まれているので、どうしてもウーファーとの距離が離れ、音のつながりが悪くなります。そこで音のつながりを良くするために、トゥイーターはより下の帯域から出るよう調整をしました。
結果、メインユニット側で細かくチューニングしなくても、誰もが良い音を感じていただけるものにたどり着きました。純正スピーカーと比べると音の広がり方が全然違うので、今まで聴こえてなかった音が聴こえてくると思います。「TS-C1736SII」はダッシュボードの取付を考慮した専用設計によって、目の前に音がパッと広がるのを感じていただけるのではないでしょうか。
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