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ロード・オブ・ザ・リング

麻倉 怜士先生選定


『ロード・オブ・ザ・
リング』

(PCBH-50045)より
チャプター30
最初の約4分30秒
選曲理由

サラウンド作品としては、音質、効果共に最高レベルといっていい。音質とサラウンド効果が両立する珍しい作品。音の質感が良く、同時に量感もたいへんリッチだ。サラウンド効果も、ここまでやるのという程の大胆さで、大向こうの喝采を狙っている。このチャプター30は、たいへん有名なところで、「ロード・オブ・ザ・リング」の代表シーン。
ひじょうにスケールが大きく、ダイナミックだ。


再生のポイント(音質面で)

サウンドイフェクトSEと音楽が、密接に絡み合っている。まずSEの音質が、リアリティを持つか。低音が雄大で、LFEが大活躍するが、やもすると、ブーミーになってしまいがちだ。
切れ味の良い、しかも雄大な低音が再現されるか。始まって一分で、まったくの静寂の場面になるが、ここでどれほどのS/Nが確保されるか。サラウンドで流れる音楽は男声コーラスを伴う絢爛たるものだが、その音質のクリヤーさとスケール感の再現もポイントだ。


目標とする聞こえ方(サウンドバランスの面で)

広大な洞窟での戦いのシーンであり、フロントからリアまで音の数がひじょうに多い。
サラウンドとしてのアンビエントの豊かさは必要だが、それがドンパチな賑やかサウンドになってしまうと、質が落ちる。あくまでも質感を大切にした、雄大なサラウンドにして欲しい。
アマデウス

長谷川 教通先生選定


『アマデウス
ディレクターズ
カット版』

(DLW-36218)より
チャプター8
31分29秒〜約1分間
チャプター20
76分5秒〜約1分30秒間
選曲理由

84年度アカデミー賞を8部門受賞した名作。2002年のディレクターズカット版で、画質・音質ともに大幅にクオリティアップされている。個性的な役者たちのセリフの面白さ、物語の展開に密着した音楽。サラウンドからクローズアップへ…人物の心理描写を映し出す、たくみな音の使い方。派手なアクションはないけれど、人の声をベースにサラウンドシステムをチューンナップするときの最良のディスク。各チャンネルのつながりの良さが問われる。


再生のポイント(音質面で)

多彩な「声」をリアルに再現し、それぞれのキャラクターをクッキリと描写すること。
センターチャンネルの描写力がポイントになる。とくに男性の幅のある声が痩せることなく、しかも明瞭に描かれてほしい。皇帝ヨーゼフの鼻にかかったような声質、アマデウスの少し甲高い声、サリエリの良く響く帯域の広い声など個性ある役者の声がナチュラルに聴こえてほしい。センターチャンネルの音質だけをクローズアップしてチェックできる。


目標とする聞こえ方(サウンドバランスの面で)

チャプター20では軽快な音楽とさまざまな物音がオーバーラップして街の喧噪と活気を演出している。さり気ないサラウンド感が再生のポイント。音楽に紛れている足音や鶏の声などを効果的に再現したい。各チャンネルのレベル、指向性と拡散性のバランスがとれていないと、雰囲気を大幅に損なってしまうことにもなる。自宅の階段下で突然現れる予兆の音楽、この変化する雰囲気をどう再現するか。サブウーファレベルの上げすぎに注意したい。


その他ポイント

このディスクには、チェックしておきたいシーンがたくさんある。チャプター28の音楽にオーバーラップするサリエリの独白では、サラウンド感とセンター定位のバランスがポイント。ラストの作曲シーンの迫力もすごい。登場人物のリアルな存在感と、その時代が生み出した音楽という永遠な存在との対比、その接点をドラマティックに描き出すためにサラウンドが巧みに使われている。移動感や方向感だけがサラウンドではないことを示した名作だ。


FOSSE

吉田 伊織先生選定


『フォッシー』
(AMBE-90011)より
チャプター2〜3
最初の約4分30秒
選曲理由

現代ミュージカルに変革をもたらした演出家ボブ・フォッシーを称えたブロードウェイ公演のライヴ収録。ミュージカルといっても、映画にもなった「オール・ザット・ジャズ」のように、歌よりダンスに重きを置いた演出であり、その群舞の構成美に見とれる。
ハイビジョン撮りの映像が美しいし、ドルビーデジタルの5.1chを駆使した音楽も最高。
つまり画質と音質の両方がチェック用に使える一枚として重宝する。


再生のポイント(音質面で)

視聴はC-2からC-3にかけて。まずは客席の温みのあるざわつきがいい。
拍手にしても距離感が分かるサラウンドだ。55秒からの鼓動は量感と制動力に注目。
LFEからも重低音が重なるので、男声の少しかすれているが滋味あふれる声、背後にきらめく鳴り物も要チェック。管楽器のかがやきと押しだし感、C-3はシンバルやハイハット、各種の鳴り物の精密描写、そして5.1chの駆使による臨場感の理想化など、聴きどころ満載。


目標とする聞こえ方(サウンドバランスの面で)

この5.1ch音声は整音が実にうまい。合成したエフェクト音の漂い感や移動感が分るのはもちろん、音の器としての空間をその都度構築していることが実感できるだろうか。
単にスピーカーサークルの中でピンポイントに定位する、というだけではまずい。
電子音とて濃淡や密度がしっかり再生されるはず。LFEとフロントLCRとのつながりも重要。
重厚にして躍動感が伝わることが肝要。ハスキー声のかすれた成分もしっかり再生したい。













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